あたろーの日記
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2006年12月09日(土) 『わたしたちが孤児だったころ』

 旧暦10月19日。
 1日中寝ていた。頭痛と喉の痛み、だるさ。食欲だけはあります。
 布団の中で『わたしたちが孤児だったころ』(カズオ・イシグロ/入江真佐子訳/ハヤカワepi文庫)を読み終えた。帯に書いてある「ブッカー賞作家による至高の冒険譚」というのは、ちょっと違うんじゃないか、と思った。もちろんアクションなど無い、冒険でもない、ロマンスでも、謎解きでもない、もっと違うもの・・・。たぶん、わたしたちはみんな、孤児だったんだ、いや今でも孤児なんだ、と思う。懐かしくて大切な、幼いあの頃をもういちどこの手に掴もうとすればするほど、失われるものは大きく、自分が孤独であることを今更ながらに知り、深く傷ついていく。
 今夜も早く寝ます。明日は外出無理みたいで、がっかり。
 


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