浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2001年12月19日(水) ダッシュ村/かやぶき屋根とオドロとトチ餅

初めて「ダッシュ村」をのぞいてみる。おお、意外と軽いじゃん。写真画像は軽くて文章も短め。
TOKIO、軍手・長靴・タオル卷き・ヘルメットに地下足袋の似合うオモロいアイドルになったなあ〜。SMAPの料理修行以来、最近のジャニーズ系は芸能界以外でも通用する技術の習得に熱心そうだ。(^^;)

かやぶき屋根のおうちは葺き替え用のカヤ集めがたいへんなので、こちらではほとんどなくなってしまった。母の実家の囲炉裏は祖父母が養蚕や山仕事をやめた頃から使わなくなり、囲炉裏の位置にはストーブがでんと置いてある。
昔その実家へ歩いてる途中「最近は誰もカマドや風呂たきにつかわんから、オドロをとって山の手入れをする者もおらん。昔はどこの山も、植林をしなくともキレイだった」と母が言った。オドロというのは、山の細かい下草や雑木のことだと言う。いわゆる「おじいさんは柴かりに」の「柴」やね。

トチ餅は栃の木の実を灰でアク抜きし、お餅の中に混ぜてつく。香ばしいような独特の風味があって美味しい。このアク抜き用の灰は、海の塩を吸った輸入材や合板などの建材の灰を使うとひどい味になるから、山の木だけを使った灰。一時期はアク抜きをしてくれる人が減り、ウチも餅作り用の手配にいつも困っていた。
最近は特産品として注目されてきたのか、近所のスーパーや土産物店でも見かける。トチ餅もヨモギ餅も、家で作ってたのとは餅米との比率の違いで薄味気味だが、子供の頃を思い出す懐かしい味に頬がゆるむ。
学生時代、文化史の授業で「トチの実のアク抜きをしてを食べる文化が縄文時代あったが、その文化は現在では絶滅した」という講義があった。ズッコケたね。「....先生、ウチでは今も食べてるよ〜(^^;)」
若い講師も驚いてズッコケた。彼の学んだかぎりでは「絶滅した」となってたらしい。ウチの地方は田舎すぎて学術的な資料収集の網にもれたのか、それとも絶滅危惧種な縄文人の隠れ里か。(笑)
年が明けた最初の授業で、講師には「話の種に食べてみるよろし」とウチで作ったトチ餅をプレゼントした。トチ餅は、その後数年して京都駅の土産物店でも見かけたし、TVのグルメな和菓子店の紹介でも見かけている。文化史を学ぶ人達は、今頃トチ餅を食べてるだろうか。教える資料の中に「絶滅」の文字はなくなっただろうか。


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