浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2002年04月07日(日) MEGADETH/分析モード・創作モードに入る自分

だいぶ浮上してきました。大好きなギタリストの左腕が故障してバンド解散、棚から本が雪崩て下敷きになったヘッドホンが壊れ、CDにでかい傷を発見。3つも悪いこと重なったんだから、もうなにも起こらないよな〜。(^^;)
MEGADETHの曲を聴いて涙したりしたけれど、ちょっとずつ元気回復。
1年の辛抱だ。レコーディングが長くかかるときは、それくらいの遅れは出る。彼を支える家族もいる。大丈夫、帰ってくる。きっと戻ってくる。それを待てる。こみ上げる感情はコントロールできる。私なんかよりもっと熱烈なファンやディヴ本人の悔しさつらさに思いを馳せることは出来る。でも、自分が泣くことで何もかわらない。出来るっていったら、正確な情報を探すことくらい。と、橈骨神経の圧迫に関する症例探しやって....。
ショックなニュースが入ったとき、いつの間にかデータを集めて分析モードに入ってる自分を発見する。私が知りたいのは、記者の目というフィルターの向こうにあるものだ。単語の行間の中にある、言葉というわくに記述しきれなかった何かだ。
分析し、起こりうる事態を仮定する。そうして自分は、事態を客観視する。正確だと思われるデータに近いモノを集めて、想定しうる最悪の状況を考える。どん底にたどり着いて見据えれば、そこから先は何が起こっても浮上するしかない。その想定以上に怖ろしいことは起こらない。そうやって自分の感情をコントロールしているのに気づく。

ミハエル骨折の時を思い出す。あー、あの時と同じことしてる。あの時も、ほとんど泣かなかったな。
よく泣いたのは、震えがきたのは、ミハエルがテストにはじめて現れ、足を引きずる姿を見たときだった。失われていたかもしれない可能性に痛みを覚えた。傷の痛みをおして戻ってきた彼に、愛しさと痛ましさがこみ上げた。胸をかきむしられる思いで、『戦士の帰還』を書いた。痛みを感じる事件のたび何か書くようになった。読んでくれる人を思い、書くことに没頭していると、少しは痛みが癒される。書いている間は、演出家兼役者であり同時に最初の批評家。創作によって事件を再構成することで、目にしたモノからうけた痛みを客観化し、複雑な感情を昇華させようとしたんだと思う。

今はまだムスティンのニュースをそちらで昇華は出来ない。その未来を推し量るには、不確定な要素が多すぎる。けれど、いずれは書くかもしれない。それが彼の帰還を祝う喜びの歌であってほしい。


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