浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2002年05月26日(日) モナコGP

野球の延長ですか、地上波放映が30分ずれたのは。まいったなあ。こういうときの30分は、やけに長く感じますぞ。
ほとんどのマシンが順調にスタートした今回のモナコ。トップのクルサードからウィリアムズのコンビにサンドイッチ状態のミハエルというトップ4台、そして中団でもあちこちでテイル・トゥ・ノーズに迫りながら、ガードレールに囲まれてなかなか抜けないモナコ。ウィングカーやスリックタイヤの時代やったら、もうちょっと大胆に攻められたんやろなあ。
プレッシャーをかけてミスを誘うのを待つ。お互いの息をはかって、ギリギリの位置に食いつく。「うひぃ、こいつぁ神経戦だ〜」と呟いておりました。
やはり近づきすぎてクラッシュするマシン続出。ありゃりゃりゃりゃ、ルーベンスまでやってしもたがな。マッサ君ときたら、まるで相撲のおくりだし。
モントーヤ、今年は4本溝にも慣れてきたかねえ。危ないところもあったけど、真後ろに食いつくミハエル相手に、ようあれだけ守ったわ。
ラルフは、初完走3位。地上波でもちらっと映って驚いたけど、オイルのついたグローブで顔こすったのか、なんか黒いモノが。汚すのはお尻だけではなかったか。(笑)
大公ご一家と世界中の視聴者の前に、汚れた顔さらしてしまいましたがな。でも、ああいうのって、なんかいい感じ。世界最高峰のレースいうても、根っこは車走らせたりいじったりするのが好きな男達の世界だからさ。
しかし、アロウズはけっこうズバッと大胆に行ってたような。同じコスワースエンジン積んでるジャガーのふがいなさに目眩がするわい。
「せめて、せめてエディに10位以内フィニッシュを〜!」と祈っていたのは、叶えられましたが。(前のマシン達が順調にトラブってくれたおかげやがな)
大猫チーム誕生以来、モナコは最大のチャンスあるGPやったのに、ああ、なんて今年の夢のささやかなこと!
アズエフでのホンダの記事、「BARでなかなか結果が出なかったから、一発の速さをみせるのにジョーダンにもエンジン出すことに決めたんだけど」ってなこと行ってはりましたな。コスワースの2チーム同スペック供給は、同じような意図もあったのだろう。

ホンダにしても、フォード・コスワースにしても、エンジン供給側としてのプライドがある。成績や宣伝効果が上がらないなら、本家の方が腰が引けたり他カテゴリーのレースへ主力をシフトしていく可能性も無視できないかもしれない。
ホンダのIRL参戦&モテギでのIRL戦開催決定。イルモアに協力を仰ぎながら、IRL用のエンジン開発にとりかかる予定だそうだ。
CART/IRLが分裂してる中、ホンダは「こちらが納得できないことはするな」って、誰の目にもハッキリ見える形でカードを切ったように感じられたんだ。
もちろん、ホンダやフォード内部でどういう意見が主流を占めてるのか、それがどんな力関係で社の方針を動かしてるのか、断片的に伝わるニュースで憶測するしかないのだけれど。
彼らのような自動車メーカーがあるカテゴリーに参戦/撤退するっていうのは、ずいぶん大きな波紋を投げかけてくれる。
ファンとしては、心配しつつ見守るしかないんだよなあ。


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