浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2002年12月23日(月) 魔法のエプロン/ベントレーの誘惑

最近の大ヒット。デパート等でクリスマスプレゼント向けのおもちゃの売り出しに駆り出された、熟年おじさま方のキティちゃんエプロン姿。(ばく)
ええ、団体で目撃しちゃいましたとも。どーみても役つき、部長だの課長だの呼ばれてそうな格幅のいい殿方達が、さわやかに愛らしいパステル調のキティちゃんエプロンを身につけワイシャツを袖まくりして、おもちゃを包装する姿には、なんともいえない可愛らしさとそこはかとない哀愁がただよって、思わず吹き出しそうになってしまいまするぞ。
原色や強いコントラストの配色の多い、ミッキーやウッドペッカー、スヌーピー、ミッフィーあたりではこうはいきまへん。あくまでも柔らかで女の子しか身につけることをはばかるヲトメちっくな配色のキティちゃんなればこそのミスマッチなフィーリング!
まあ、お好きな俳優で想像してみて下さい。ハリソン・フォードやトミー・リー・ジョーンズ、アーノルド・シュワルツェネガーやクリント・イーストウッドであろうが、キティちゃんエプロンを身につけただけで雰囲気は一変。爆笑していいものやら同情していいものやら、たぶん正視できずに悶絶しますです。
わたしゃF1界の方々で想像してみて、おなかがよじれました。極めつけはやっぱり、ルカ社長、パトリック・ヘッド、フラビオ・ブリアトーレあたりですな。
案外と現役ドライバー達やジャン・トッドやロス・ブラウンなどはナチュラルに似合ってしまいそう。

ジョーダンの2つめのシートがなかなか決まりません。どうせじらしてスポンサー集めの値をつり上げるジョーダン親父の作戦やろ。
あんまり赤字だ危機だ銭金だと言われると、エディ・アーバインのシート獲得の可能性に暗雲立ちこめてきそうです。ジャンカルロ・フィジケラも契約金安くはないドライバーですからなあ。
そういう噂の渦中、エディ様がル・マン優勝を狙うベントレーのオファーを断ったというニュースも入ってまいりました。もちろん彼にとってはF1シート獲得こそが最優先。当たり前のことなんですが。
ファンのくせにそのニュースにちょっと揺らめいてしまったのは、ベントレーのマシンがあまりに美しかったからでしょうか。
ジャガーのように明るい色合いではなく、いかにもブリティッシュレーシンググリーンという色合いに身を包んだベントレー。ル・マンに登場したときは、そのデザインに目をひかれました。
そのうえ、ル・マンです。ドライバー達の走りを見つめながら迎える夕暮れ、暗い夜を乗りこえて迎える夜明け、暑い昼を乗りこえ、大団円のフィニッシュ。わずかな仮眠をとりながら、長い24時間を完走する祝祭。
もしそれを愛しいドライバーを見つめて過ごすことが出来たら。愛しい人がまどろむ間、そのそばでともに完走を祈り、快い疲労と感慨とともに、チェッカーフラッグを見つめることが出来たら。
ああ、夢です。夢以外の何物でもない。それこそがル・マンというお祭りの与えてくれる夢です。
んでもまあ、ジイ様になってもル・マンで走るドライバーは多いんだ、来年でなくてもいいモンね、とは思うんですな。
美しいベントレーに喚起させられた、いつかは叶えたい夢のひとつ。ベントレーはいつまで参戦するかわからんけど、たとえ他のマシンであろうが、ともに夜明けやチェッカーフラッグを迎える夢にはかわりなし。それでいいのですだ。夢叶えるためにはそれまでにル・マンに泊まり込みに行くお金貯めんなんし。(自爆)
ここ数年は、ともかくエディがF1に残ってくれることが最優先。
エディがどこのカテゴリーに行こうと、どこかでチームやマネージメントをやり始めようと、たぶんついていきますけどさ。
3年間、マシンだけでなく政治的にもぐらぐらとふらついていたジャガー。彼自身の選択だったとはいえ、その中でエースドライバーとしてどんなに苦労したか。どんなにいわれなき罵倒を浴びせられたか。
そんなドライビング以外に煩わされることの多い環境から、やっと抜け出たのです。
これからは思う存分走ってほしい。F1ドライバーとしての華を、再び見せてほしい。ただそれだけです。


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