行動ログ。
過去|目次|未来
死刑判決がでました。 強盗殺人及び死体遺棄などたくさんの罪名がついているこの事件はご存知の方が殆どだと思います。 生きたまま焼死させたという残虐さなどから、加害者6人に下った判決はやはり厳しいものでした。 死刑、無期懲役、懲役12年がそれぞれ2人ずつ。←こういう書き方はどうかと思いますが…。ご容赦ください。 死刑の是非についてはもう様々な論議がなされているので、ここではさらりと流したいと思います。 アムネスティのHPとか死刑廃止についてのQ&Aとかを参照してください。
個人的には死刑については反対なんですけど。 別に死刑があってもなくても凶悪犯罪の発生率は変わらないと思うし、死刑執行によって全く関係のない方が精神的にダメージを負うことも充分考えられるから。
凶悪犯罪発生率の(比較的)低い日本が、死刑制度を維持することの利点ってどれくらいあるんだろう。 牽制? そんなもん全然抑制要因にはならないでしょ。 それよりもルース・ベネディクトが言った有名な言葉『日本は恥の文化である』を参考とするならば、 『犯罪を犯したことのある者は、自分の罪名を首から吊るして今後日常生活を送ること』とかいう法律を作っちゃった方がよっぽど効き目ありますよ。きっと。
一方被害者サイド。 問題は割り切れるかどうか。 確かに恐怖の元である犯人が二度と自分の前に現れることがないというのはありがたいです。 でも被害者はこうも考えるんですよ。 「私はこれからも傷を抱えて生きていかなければならないのに、なんで加害者だけが楽になれるのか」 「生きて、毎日罪悪感に苛まれて、苦しめばいいのに」 いろいろありまして、結構被害者の気持ちは知っているつもりです。
日本は加害者に優しいですよね。 いつも思うんですが、何故殺された被害者の顔写真がメディアに流れるのに犯人の顔(未成年の場合)は伏せられるのでしょう。 はっきりいって、逆じゃないですか? なんで殺された上に、世間の好奇の目に晒されて貶められなければならないのか理解できません。
特にある種の犯罪においては加害者であるはずの人間の方が堂々としているという現実もありますし。 とにかくあまり褒められた状況じゃないですよ。何故に被害者の方が社会的に不利な立場になるわけ? これはホントに憤りを感じます。
平気で他人を傷つけようとする人たちに、被害者救援サイトに寄せられた声を聞かせてやりたいです。 「自分の家族が同じ目に遭ったらどうする?」 そう言ってやりたい。 大抵彼らは「そんなん実際に起こってないから考える必要もないね」と嘲笑うように応えるのですが。
私は自分のコンプレックスを誤魔化すため、そしてその欲望を満たすためだけに他人を攻撃する彼らの行為を許すことはできません。 人間の弱さとか、攻撃性とか。そういうのを誰しも持っているっていうのは明らかです。 そんな中で自分だけが苦しんでいると思い込んで暴走する人間は見苦しい。 私は他人を傷つけたくはないです。決して。
過去|目次|未来
斎藤基栄
|