元・白血病患者の日記
 

2002年05月20日(月) 腹痛の風邪

 夫婦と子供が寝不足で全滅してしまった。子供の嘔吐がひどく、ほぼ徹夜。寝付いたと思ったら吐かれ、パジャマもシーツも底をつく。それにしても涙を流しながら吐きつづける姿を見るのはしのびない。

 夜も明け、一番を目指し総合病院へ出発。信じられないくらいの年寄りの列が出来ているので「こんなに待つの?」と子供がビビル。子供を抱き、受付を済ます。

 幸い小児科は一番だった。点滴は避けられてホッとする。

 この病院、白血病を初期で発見してくれた感謝すべき病院。忙しいのは承知しつつ、内科の先生に顔を出す。N橋先生、ありがとうございました。

 戻ると、天気も悪いので室内で延々と子供に絵本を読まされる。カラオケをしたわけでもないのに、朗読でノドが痛い。これが原因で感染するんじゃないのか。

 夕方、鉄人のような嫁さんが「今日は病院に寄って帰る」と電話をしてくる。伝染ったらしい。検査をし、点滴をして戻ってきた。

 そういえば入院していた頃は、嫁さんの体調だけが気になった。子供の世話、家事、入院のワシの着替えなど…。気が張り詰めて倒れる暇もなかったのだろう。時々、新聞で深夜番組のタイトルを見ながら「去年は見てたっけ」などという。会社が終わり、見舞いに来て、家に戻り、買い物、子供の世話をして、食事、洗濯物の片付け、etc。テキパキやっても深夜になったそうだ。頭が下がります。早くよくなってね。あ、抵抗力ないんだから、人の心配をしてる場合でじゃないのか。


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