元・白血病患者の日記
 

2002年05月26日(日) 大河はエライのだ

 晴天の潮干狩り日より。横浜は『恋する遊び島』の近くへ海岸清掃のボランティアへ、子供を連れて行く。今まで人に世話になることが多かったので、是非ともやりたかったというのが理由の一つ。それと、少し前に潮干狩りに来た時、ゴミの多さに驚いたというのもある。

 目に見えるゴミはもとより、貝を採ろうとして少し砂を掘ると、タバコのフィルターがわんさと出てくる。歩きタバコ、最近ではバイクや自転車といった具合にタバコ吸いのマナーの悪さは今更だが(乗り物に乗ってる連中はポイ捨てするしかないんでしょ)、まさか海に来てこんな悪さしてるとは…。寝そべりながらタバコ吸ってる連中って、空き缶に入れるくらいのことはしてると思っていたのになぁ。

 そんでゴミ拾い。我が子も小さいながらに海をキレイにしたいと思っているのか、言われた通りのことをせっせとこなす。実際にゴミ拾いするつもりで見ると、海岸というのは思ってた以上にガラスが多い。潮干狩りに来た時などは避けていたのだろうが、袋をいっぱいにするのにさほどの時間はかからなかった。

 それとビニール製品の多いこと。改めて自然には帰らないものなのだと実感する。せっかく海まで来たんだからわざわざカップラーメンなんか食うなよ。家からおにぎり持ってこい! という感じ。(細かいことはいつかHPに別枠で)

 限られた時間だったけど、終了後に振り返るとかなりキレイになった海岸があった。なんか子供と一緒に頑張ったので充実感は最高だ。

 砂だらけなので、銭湯へ。温泉好きの子供はウキウキなのだが、フロントでアクシデントが発生。どこを見てたか知らぬが、オバちゃんが子供の足と接触し、くるぶしの下を切ってしまった。切ったというよりも裂けたのか、案外、傷も長い。最初はちょっと血が出た程度と思ってたけど、なかなか止まらない。

 頭にきたのはオバちゃんが謝らないこと。「おやおや、ちょっと当たっちゃったみたいだね。どうしましょ、あたしゃ傷害罪とかで訴えられるのかしら」などと真顔で言う。あんた流行の訴訟番組の見すぎ。足元みたら爪の長いこと。

 こんなオバハンに構ってると本当に殴ってしまいそうなので「その顔があると子供が泣き止まないから」と追い出す。そしたら女湯への階段の途中で「まったく大げさだったらありゃしないわね。こっちはいい迷惑よ」だと。女湯まで追いかけていこうかと思ったが、時間帯的に年寄り率が高そうなので断念。

 番台のお姉さんが色々助けてくれたので、やっと落ち着く。なんとか血は止まったが、風呂に入るのはどうかと思い、帰ろうとすると泣きながら「入る」という。マジか? 結局、シャワー程度ならいいかなと入浴。

 ここの銭湯は日替わりで露天と檜風呂が交互で味わえる。この日♂は露天。湯が染みると思ったが、我慢して入る。「へへへ、父ちゃんと一緒に温泉だ」だと。痛いんだろうけど、無理して笑ってた。ふと、昨年の入院中、コイツは父親いないのに、母親の前でこんな顔してたのかな、と思う。男だねぇ。

 長湯はしてないが、湯に漬かったので血が流れる。フロントで新しくバンソウコをもらい、番台の姉ちゃんと傷を見ると、かなりハッキリした傷だった。

 「うわぁ痛そう。この子、中で泣きませんでした?」いえいえ、露天を楽しんでましたよ。

 「泣かないよ。だって男だもん」そして番台の姉ちゃんへ最高の笑顔。か、格好いい…。私ゃ思わずコーヒー牛乳をサービスしてしまった。


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