元・白血病患者の日記
 

2002年10月25日(金) とっても仏滅な金曜日

 久しぶりの晴れ間。ただ気分は晴れず。夢見が悪い。恐らく今までで見た中でも最悪といえるんじゃないかって夢を見た。『いつもの部屋、いつもの並びで寝ているとゴソゴソという物音に気が付いて目を覚ます。体を起こし目を凝らすが、相変わらず暗くなると極端に見えなくなるので「夢か?」と思いながら横になると嫁さんの悲鳴。
 足元に誰かがいて寝ている子供にとびかかり、首を締める。このままじゃ殺される。嫁さんが(その)誰かに飛びつき、自分も犯人の手を引き離そうとするのだが、離れない。一番大切なものを目の前で守れないもどかしさ』

 やっと目が覚めるのだが、しばらく夢なんだか現実なんだか分からなかった。すぐに横の子供の無事を確かめてホッとするんだけど、アドレナリンが噴出しているのか、以降は寝るどころではなかった。なんでこんなの見たんだろ。特別に本を読んだわけでもおかしな映画を見たわけでもないのに…。

 ものすごくダルくって、横になったりパソコンしたり。夕方に、新宿に行く用事があって楽しみにしていたのだが、自分のミスで行けず終いになる。…なんて日なんだろ。あ…仏滅だ。なんとなく納得。

 ここしばらく、外にもロクに出てないので買い物に。今日はいつもの遠出だ。その途中、進入禁止に突っ込んで、後ろを見ないままバックをかますタクシーに引かれそうになる。ズッと止まっているので後ろを横切ろうとしたら、突然動きはじめたのだ。室内のミラーで運転手と目は合ってるし、親子三人で手をつないでいる嫁さんが何度もタクシーを叩くのだがバックをやめなかった。

 発進しようとする運転手に「おいおい」と詰め寄れば、運転手は後方の客に首を傾け「ここいらは一通が多いんですよ。大変なんだから」と抜かして俺と目をあわせないまま出発してしまった。子供の手を引いてるので、その場は立ち止まったが、一人の時にこんなことになったら、間違いなく何かしてただろう。

 結局、買い物が終わっても気が治まらないので交番へ。嫁さんに「子供も連れて行ったら」と言われたので、自転車に乗せる。

 対応してくれたのが、年配の人でこちらの言うことを全部聞いてくれたのがよかった。交通センターに問い合わせるという(何か懲らしめてやろうと車のナンバーだけは書き留めておいた)。折り返し、こちらに連絡をさせるというが、実は以前、ひどい目にあっているので番号を教えるのはやめた。 

 まだ大森町にいたころだろうか。下町だけあって狭い路地ばかりの中、某製薬会社の営業車にあて逃げされたことがある。避けたものの、バックミラーが腕にあたってかなり赤く腫れた。その足で警察署へ向かい、「どうしましょ?」と訊ねれば『訴えをしたいのなら医師の診断書がいる。とりあえず、どこでもいいから行ってくれ』と。腕を見せて診断書をもらい、警察署へ。

 ナンバーを見ているのに「該当する車があるかどうかは分からないよ」、などと言われたのを今でも覚えてる。品川××とか練馬××の部分の記憶があやふやだったが、製薬会社の車でナンバーを覚えてるのに…。やる気あるのか、この交通課のオヤジは、と思う。

 夕方になり、その製薬会社の運転手から直接、家に連絡が入る。電話の先では謝っていたが、どこまで本気なのか。「急いでいたので気がつきませんでした」って言うが、腕に思いっきり当たってバックミラーが倒れた状態になってるんだから、気がつかないわけがないでしょ。ま、謝ってきたので終りにしたが…その時は気にもしなかったが…交通課のオヤジは被害者の電話番号を相手に言っている。それ以降、しばらくイタズラ電話が続いた…。

 だもんで、今回のタクシーの運転手への懲らしめは、お巡りさんにまかせた。

 思いっきりとっちめてくれ!


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