元・白血病患者の日記
 

2003年03月24日(月) バアさん貝になる

 様子を見に大森の実家へ。向こうからは顔を出しにくいだろうから、息子が折れて出向いてみたのだが、ロクに口も聞いてもらえなかった。…なんで俺があたられなければいけないんだろ。

 嫁さんがジイさんの見舞いとして歌のテープを作ってくれたので渡す。何の返答もない。まぁ、ジイさんが楽しんでくれればいいんだけど。今回のこれは、秘密裏に(ってほどでもないが)嫁さんが会社で録音してくれたもの。休日に会社に出向き、図書館で借りた演歌(村田英雄に三橋美智也…)の録音をする。ご苦労様でした。こりゃ本当に部屋のCDを修理しなければいけないだろう。デジカメの修理を先にしてしまったが、なんか故障するのが多いな最近。

 ジイさんの暇潰しなら妹が録音してくれれば一番いいのだが、そのことをバアさんに聞いたら「あ? そんな事ぁ聞けないよ」と一言。実の娘でしょ。なんで話をするのに気を使うのか。冗談ではなく妹が家で『ただいま』『飯』『寝る』という言葉しか発しないというのは本当かも知れない。まぁ、俺も妹も母親にはいい育てられ方をしたからなぁ。

 相変わらず、ふつうの人にはわからない親子関係の続く家である。

 これからのこともあるし、前に相談した保険のこととか聞いてみたが、病室の『お父さん』によるとそんなものは必要ないと言われたよ、と他人事。ジイさんが言っていたというが、誰の言葉なんだか。(中略 自主規制 部分削除)もうテがつけられないくらいにバアさんがキレてるので、退散する。あんたや妹の為でなく、身動きできないジイさんが可愛そうだからしてるというのに…。ラジカセひとつにしても、喜んで一日中、やってるそうじゃないか。ただ着替えだけ運ぶのが見舞いなのかな。身動きできないでテレビもラジオもない生活させといても平気だった人に何をいっても無駄だろうが、少しでも快適になるようにしてあげるという気持ちはない、らしい。バアさんと妹は一度、入院をしてみるといいのかも知れない。別にドラマのように手をとりあって、とまではいわないが、ふつうのことが出来ないものなのだろうか。玄関を出るといい歳ながら泣きそうになった。

 ってことで、せっかく立ち直りかけた気持ちが再び沈む。重いなぁ。


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