元・白血病患者の日記
 

2003年04月07日(月) ジイさんの一番長い日 前夜

 ジイさんの手術前日ということで、夜遅くなったが病院に行く。ないことではあるが、万が一にも手術の失敗とかなったら嫌だもの。息子は、一応心配しているのだぞ。

 洗足池の水郷回りには桜が健在で、ちょっとした夜桜見物になった。坂の多いところで、場所柄か金持ちそうな家が立ち並ぶ。もちろん停車してあるのは、どれも外車ばかりだ。目の前にこんだけ見事に桜が咲いてるのに人の姿はなかった。外に出てると誘拐されるからか? 貧乏くさいから下町くさいことはしないからか。何にしても、こんだけ桜が咲いてるというのに勿体無い。

 顔を見に行くと、ジイさんは相変わらずラジオを聞いていた。…そんなに暇なんだから、テープも使えよ。で、緊張はしているんだろう。そりゃまぁ、首の神経の手術だもんなぁ。いつも同じことを思うが、人間って凄いことをするもんだ。

「なんだ、今日が手術と間違えたか」という、心配してっから来たというのに、他にかける言葉はないのか。食事がかなり遅く、これからというので邪魔にならないように退散。

 綺麗な桜を見ながらも、なんかため息ばかりが出る。途中、夜桜を見物してる肉体労働者とおぼしきオジさんが二人いた。コンビニで酒を購入してきたらしい。ちょっと真似でもしようと思ったが、「声だすな。静かにしろよ、ここの連中、すぐに(警察に)通報するんだからよ」というオジさんの話を聞き、断念。金持ちってのはよぉ。桜の季節くらいいいじゃんかよ。

 部屋に戻ると電話も郵便物もない。…そういえば、この間の面接先、あれだけ給料の話をしたり先々の話をしていたのにその後の連絡がちっともないなぁ。

 一応、息子として心配しているのか全然、寝れなかった。ジイさんもこんな状態なんだろうかしら。体調は万全にしといてもらいたい。


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