元・白血病患者の日記
 

2003年04月22日(火) たぶん、8割は理解してない

 11時から病院で説明があるというので、時間通りに到着したのだがすでにベットには誰もいなかった。バアさんのカバンがあるので、きっと談話室なのだろう。

 ナースセンターで場所を聞き、談話室へと向かう。その途中、廊下でバアさんと会う。
「私ら待ちくたびれたから先に私たち家族で説明を聞いてんだよ。でも、あんたが到着する時間になったから、一応、見にきたんだけどね」

 別に俺がいらないのなら、かってにやってればいいではないか。

 談話室に入ると、もうあらかた先方からの説明は終わっているように見えた。車イスのジイさんと妹が、真剣な顔をして話にうなづいている。…何しに来たんだ俺? することないじゃん。

 説明は途中からだけど、どうも以前に何度か話はしている、という感じの雰囲気。そんな室内の空気である。オレは…初耳だぞ。何か動きがあったら電話があるんだから連絡くらいしてくれればいいのにバアさんは! 相変わらず長男はのけものである。

「では、説明を終わりますが、今までのところで何かご質問は?」というので、引き続き労災認定のままいけるのかと尋ねれば、「え? 労災だったんですか」と驚かれる。なんか肝心のことが伝わってないぞ、大丈夫なのか。

 …大丈夫ではなかった。詳しく思い出すと腹がたつ(労災なのに「いやいや、遊んでる最中だったんだから関係ないよ」と笑うジイさん、先生に貰っておかなければいけない書類をまだ自分で持っているバアさん、もらった書類を再請求したり…etc)。

 病室に戻る途中、主治医に会う。
 ここでも適当な会話しやがって!
 今日は相談室にいるだけでジイさんが普段、どんな適当なことを病院の人たちに口走ってるかわかった。そして先生との会話で確信した。二人だけならジイさんの禿げ頭を引っぱたいてたかも知れない。
 何度か見舞いに来ているが、時々、先生や看護婦さんが「あなたが長男さんですか」といっては不思議そうな顔をしていたが、ジイさんの軽口のせいだということが分かった。もう見舞い来ないゾ。

 これからジイさんは昼飯で、バアさんと妹で昼飯でもという話になったが、そんな気分ではないので一人戻る。途中、ガラスに自分の顔が映ったが、凄い顔になっていた。


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