元・白血病患者の日記
 

2003年12月05日(金) 私、そこまでマニアじゃないので…

 雨ばかりの一日になった。

 飯田橋に雑誌編集の面接に行く。工学系の知識が必要だというので、前職と合致する部分も多いのかなと思ったが、本当に必要なのは自衛隊の知識だった。…なんじゃそりゃ?

 足場の悪い雨の面接。いつものごとく早く到着して場所を探すのだが、いくらウロウロしても場所がわからない。なんでだろうと思ったら、番地だけ記載されているだけでマンション名がなかったからだ。自社ビルでもなし、会社関係の入居してるビルでもないのなら、せめて建物名の記載は必須だわ。加えてこのマンションというのが奥まった場所にある奴で見つけにくい。目星をつけて郵便受けをジロジロと見ていたら住人に睨まれてしまった。この時点でかなり疲れる。

 職安でしつこいくらいに時間を確認したので間違いはないのだが、(時間を)間違えただろうと言われる。「困るんですよね、江藤さん」誰が江藤さんだって? とにかく3時からの予約だと告げて中に入る。

 入り口の横にある破れた椅子に座らされ、しばし待たされる。椅子の下に書類が押し込められているのだが、綿ごみが5mmくらいの厚さになっている。…どうやったらこんな厚さに? 喘息もちなので、それを見ただけで咳が出そうになる。外が雨で湿気が多くてよかった。キョロキョロと室内の様子を見ると、一発で何の雑誌かわかった。職場に兵器関係の雑誌や戦車のプラモデルが転がってるんだもの。耳をすませば、隣で編集作業をしている人の会話が聞こえてくる。おぉ、「〜式戦車」だとか「〜の貫通精度は」という感じの会話だ。

 雑誌の編集はマックと記載されていたからだろう、なんか久しぶりにマックの‘ボェ〜ン’という失敗する音を聞く。‘ボェ〜ン’、また‘ボェ〜ン’と繰り返す…失敗多くない?

 やがてコンビニに行っていた社長が戻ってくる。「1時間の遅刻じゃないか、江藤くん」…だから違うって。大森からの職安からの紹介だと言うと、何か不思議そうな顔をしていた。受け付けのオバちゃんに確認をすると「そういえば一人いたような…」って大丈夫か?

 そしてしばらくすると「失礼します。本日、面接に伺いました江藤です」と、本人が来た。江藤さんが言うには、確かに3時に面接の予定だという。和泉流宗家と一緒だ…ダブルブッキングであるな。とりあえず先に来たということで面接となったが、はじめての経験である。

 さて、履歴書を軽く目を通した社長は「どこにも軍事産業との関わりはありませんね」とポツリと言う。そういう人は、滅多にいないと思うんですけど。しかし、ココで扱ってる雑誌というのがソレもんでアレもんな雑誌なのでどうしても知識は必要なのだとか。とはいえ、私は航空工学科卒なので空軍関係は?と聞いたのだが、「空軍と海軍はいるんですよ。今、必要なのは陸軍なわけで…」会話だけとらえると、とても雑誌編集の面接じゃないね。

 しばらく粘ったのだが、とにかく特殊な環境だった。特に不思議なのは広告営業をしていないという点。そんなに雑誌購読料だけでやっていける媒体なのか?陸軍関係の雑誌って。「営業は考えているのですが、軍事産業に関わってる企業というのはどうしても事実を隠すんですよね」まぁ、それは分かるが問題は次の言葉。
「以前、東芝にお願いして音響関係の広告をもらおうとしたのですが、駄目でした」さすがにソレは無理である。少年ジャンプに車の広告を掲載するのとは意味が違うって。ふつうに営業努力をすれば延びるのに、惜しい。 

 図書館で借りてきた『ゾロリ』シリーズを読まされる。地球に衝突しそうな隕石を回避するために妖怪が出てくる話なのだが、狼男やらドラキュラやら出てくるものの怖くわない。だって何もしてないんだから。

 しかし、夜に何度も起きてくる。なんでもドラキュラが怖いので布団で震えているのだという。…やれやれ。


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