予想されていた通りに雨。
そんな小雨の中、メリーチョコレート工場近くまで梅屋敷からテクテク歩いて面接に。嫁さんが地図で調べてくれた通り、東邦医大を抜けるとすぐの場所であり、案外、近い場所にあったので驚く。子供の頃、よく遊びに来ていたころは、大森町から自転車だったので時間がかかると思っていたのだろう。
あまりに早く到着したので、雨の中、近くの自動販売機横で缶コーヒーを飲みながら時間を潰す。その風貌は張り込みの刑事か? 何せ遅れてはいけないと妙に気合が入っている。はじめての二次面接だし、なんか職安での面接時に好感のもてる感じの人が対応してくれたから、結構、期待をしていたのである。
時間を見計らい、15分前なら失礼にならないだろうと(どんな時間前に到着したんだ?)会社へと向かう。受付と記された二階に上がり、応接室でしばし待つ。展示されている会社製品は、なんか馴染みの深いものばかり。やっていけそうかな。
場所を変え、会議室らしきところに通される。正面に社長らしき人、右にこの間の人事のカマチさん、左に作業服を着てるから工場長という布陣。
質問は、矢のように次々と繰り出された。このダイヤテックという会社は、日本の工場が山梨にあり入社してすぐは研修目的でしばらく山梨に出張をしなければならないとのこと。すでに家族持ちということで心配をしたということなのだが、前職は取材記者で出張もしていたので平気と応じる。
中国にも工場があり、そちらにも行く機会があるというが、同じことなので平気だと答えたのだが、工場長の顔が曇る。「いや、白血病ってことなので心配してるんだよね」食事とかも不衛生だし、体調的に大丈夫かということ。社長と工場長のどちらが難色を示しているか分からないが、現在の体調、目の前にいる人間の健康状態で判断してくれと説明。出された質問には、全て流暢に受け答えが出来、「取材記者やってただけあって、営業向きではありますな」と言われる。また、会社にはパソコンを扱える人材も少ないらしいので、会話は今まで経験をしたことがないくらいに弾んだ。
工場長からは、何度も白血病の話が出たが、最後には納得をさせられたと思う。営業なので車の運転もしなければならないというが、それはしばらく時間があれば教習場で勘を取り戻しますと言ったら、社長から「ぜひ頑張ってください」とも言われた。
「あとは給料の話だけですが、総務の者とも相談をして、来週には返事をします」ということで二次面接は終わった。会社から出ると、雨の中、一人ガッツポーズをしていた。給料はいいし、仕事は楽しそうだし、10月は落ち込むことも多かったが、後半は好事の連続である。雨の空も晴天に見えるじゃありませんか。
『去年の俺』は、子供と嫁さんがいない間にバアさんが部屋に来て、顔を会わせている。しかし、孫の姿がないと知るやバアさんは、(具合の悪い息子に興味を示さず)速攻で帰宅してしまった。少しは心配してね…って、今とちっとも変わってないね。
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