| 2005年11月30日(水) |
05年下半期CAD製図科におけるクラスの雰囲気を顕著に示した防災訓練日 |
朝、登校をするとタバコ組にウネがいた!
時間ギリギリに教室に来るウネにしては時間早いし、そもそも休息時に教室から降りてきたことないし、ヤクザやピグモンと会話してるの見たことないのに…。そうまでして合コンに行きたいのだろうか? とにかく必死だ!
そんなことはともかく、防災訓練の日。人口呼吸や呼称の訓練の希望者を集っても誰も何も言ってこないので、イトウちゃんは昼の始業時に決めるらしい。「ここで決まらないのなら、現場ですんなり決まるはずがないんだから」と、すでに半キレ状態。(後に卒業まで語り継がれる「やる気がないならやめちまえ!」という予兆は、この時点あったのだな)この後、午後は休んでもよかった日だなぁ…と痛感することになる。
朝の(ヤクザ達との)会話で調子に乗ったウネが休み時間中、教室に向かって「アベさん、会社をつくるんですって」と叫んでいた。タバコ組はもちろん冗談で言っているのだが、この人は本気で受け取ってるらしい。こういうお調子者を小バカにして楽しむのがヤクザ達であり、こういうヨタ話を間に受ける奴が尾ひれや背びれをつけて広めるのである。北海道やSEED佐藤と共にヤクザ・ピグモンの被害者としては、迷惑な話だことだと思う。
昼休みにガンちゃんが、誰も見ようとしない求人票の束を見る。…そんなの見るくらいなら(駄目もとで)HPに登録すればいいのに。募集はほとんどがクリスタルのような斡旋会社で、何も見るべきものはなかったらしい。こういうことをしていると、ほどなく噂好きのウネが近づいて「本当、派遣ばかりでいい物件ないんですよね」と抜かす。なぜか同じような束を持っているので、入手経路を追及するとイトウちゃんにコッソリとコピーをとってもらったんだとか。こういう教室に広めなければいけない情報は独り占め…。とても性格の素晴らしい女性だ。
しばらくウネの自慢話に付き合ってやっていると、この人ったら必要のなくなったコピーの束を「何か役にたつかも知れないでしょうから、あげる」と言いながらガンちゃんに渡そうとする。数日前の食券の時もそうだが、どうして自分のいらないものを恩着せがましい台詞をくっつけて人に始末させるのだろう。さすがにガンちゃんもいらないと断ると「裏がメモ書きできるから、誰かが使うもんね」と独り言をつぶやきながら、いらないコピーの束は教壇の上に置かれてしまった。(ポイ捨てられたというべきか?)凄ぇ人。
昼になり希望者を集うが誰もやりたがらない。するとイトウちゃん「そんな態度なら来てもらわなくてもいいんだよ」とキレる。あんた、何様?と思ったが、需給資格者でない身分としては、同じ台詞をつき返されそうな気がするので我慢しなきゃ。
それにしても、このまま空気が淀んだままというのは(最前列にいる身としてえは)耐えられないので人口心肺でもと考えていたが、ストーカー1号、そして2号が連続して名乗りをあげる。相手が人形とはいえ、この組み合わせは何か不気味だぞ。残りのお仕事「もしもし」伝言は嫌なので、これに決まるくらいならと消火器に手をあげるとクサノさんも手をあげた。ふうん。ちなみに誰もいない「もしもし」には棟梁が手をあげる。
午前中、あれだけ元気だったウネが午後の4時間目には体調不良ということで早退。いいのか?と思っていたら、女性陣は黒ウサギとオバちゃんを残していなくなった。そりゃ、これだけあからさまだとイトウちゃんの機嫌も悪くなるってもんか。ミジンコの大きさくらい同情する。
最初は「もしもし」伝言なのだが、棟梁が何を考えているのか列の後ろにいて出てこないもんだから、結局、取り決めは関係なしに近くの人からということになる。こんなものサッサとやっちまえばいいんだよ。燃える男・山崎さんが実技をかます。やる気のないのは仕方がないので、目の前にいたクサノさんを即すと体当たりをしながら列の後尾まで後退してくる。「やりましょうよ」と手を引くのだが、払いのけられてしまった。自分は消火器をやるから関係ないということか? で、仕方ないので電話をする。いやあ、いざとなると119という番号は戸惑うものである。
実技が終わったが、隣の消火器組がまだやっているので質問タイム。今のやりとりで疑問に思ったことを質問したら、最後尾にいた棟梁が(電話の実技は知らん振りしといたのに)質問をする。何を問うのかと思ったら、緊急時において年寄りよりも子供の受診が先にされるのは納得できない、という文句だった。そんなことあるわけないでしょ? 実際には怪我の程度が子供の方が深刻だったので、子供を優先したらしいのだが、棟梁の知り合いだもんで救急隊は老人よりも子供を優先すると思い込んでいるらしい。…ボケたか?
「そんなことはありません」と、何の関係もない消防隊員は何度も何度も説明をするのだが、相手が認めるまで同じ質問を繰り返す棟梁。…ボケてる! 場がシラける、というか凍りつく。隣の消火器が終了しているのに、質問(っていうかクレーマーだな)をぶつけ続けていた。空気を読め。そして、イトウちゃんも知らん顔してないで止めろよな。
消火器。決定しているので一番に行くのだが、後が続かない。何故かクサノさんは終了したような顔をしていた。率先して挙手をしたのでは? CAD科ばかりがやっているので三次元科もやるべきだ、ということで担任が声をかけるのだが生徒間での会話こそ多いものの態度はCAD科と同じ。その状態を見てイトウちゃんが「こんなことなら来年からやめちまえ」と完全にキレる。まぁね、気持ちはわかるけどね。
ここでも質問タイムがあり、アルの質問で終わらせとけばいいものを棟梁が意味不明な質問を長々と続ける。救急とは関係のない行政への文句だった。場がシラける。これってデジャ・ヴュ? 隣の消火器が終了しているのにぶつけ続けていた。空気を読めって、この年寄りは。
体育館で心肺機能の蘇生術。4階までの階段は、膝が痛いのでツラかった。手すりを握るながらモタモタと上がるのだが、後ろにいる連中は追い越す気持ちなどないらしい。まるで牛歩のような俺の足取りに歩をあわせる。いやな大人たちだ。 やっと4階までくると、エレベータを使ったイトウちゃんがいた。階段での出来事を見たら、どんな顔をしていたんだろう。ちなみに体育館には(石原都知事のような防災ルックの)校長がいた。そうか、このプレッシャーでイトウちゃんはピリピリしてたのか?
人形は2体用意されていた。ストーカー1号・2号のキスシーンのキスシーンのはずなのだが、名乗りをあげない。横に指導員が立っているのでマズイと思い、反対側にいる1号をにらみつけると「はい」と答えた。
かなり濃密な吸い付きだった。黒ウサギとオバちゃんは、肘でつつき合いながら大笑いをしていた。気持ちはわかる。なんか人形が可愛そうになった。
で、人数は揃っているはずなのに、後が出てこないでみょうな間が空く。「はい、次に訓練をしたい方」そんな係員の声に「しかたないから行こう」と肩を叩いたのは燃える男・山崎さんだった。いや、場の雰囲気からして、それはそうなのだがなんで俺を誘う! 仕方がないとはいえ、ストーカー1号と間接キスをするはめに。この後の番になってストーカー2号が登場する。もう一体、人形があまっているので、小橋健太が名乗り出た。えらい! CAD科の生徒のみが実習をしたということで、イトウちゃんに笑顔が。校長に「あっちの科の生徒にはやる気がない。実習を率先してやったのはCAD科です」とか抜かしている。…よかったね、校長にそんな報告ができて。公務員ってのは…。
帰り道、小橋健太とアル、そんでヤクザとお茶することに。なんかスケジュールが迫ってきたので無理やりにCADを入れ、課題を終わらせようとする動きがあるらしい。ちなみに髭の先生は「まだ大田校はこんな(レベルの)ことをしてるのか」と言って燃える男・山崎さんのハートに火をつけたわけだが、これとは逆に建築の課題は「あと数ヶ月でこれを仕上げられたらどんな会社にでも行けるよ」というレベルだとか。…やってることが滅茶苦茶だよ、イトウちゃん。
試験もほとんどの科目であるらしいし、ヤクザが色々な筋でCADに関する「負」の情報を持っているので頭痛がする。履歴書に訓練学校でCADをしていたなどと下手に書くと、完璧にマイナスになるんだって。「推薦状が出ない時点で終わったんだよ、俺たち」(←そんな言葉でみんなを落ち込ませ、教室に淀んだ空気を満たしていたヤクザだったのだが…三月にサクラが咲かせるんだよね。正直者がかならず報われるものではないらしい。ヤマザキさん、お互い苦労しますね。でも、個人的にはヤマザキさんとアベさんみたいな方に出会えたのがけが、この半年での宝物です 5・9)
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