元・白血病患者の日記
 

2005年12月13日(火) 納会天国

 授業中のこと。ネジが実物を見せると、教室の端にある物置にバネを探しに行ってる間に神業とも思える速度で餡ドーナツを食すウネ。派遣先でも、そういうことしてるからクビになったのでは?(たまたま右を向いたら、見てしまったので頻繁に食しているのだろう。そりゃ太りますわな)

 帰宅時間、背広姿のアルがいた。面接先は、かなりの好感触だったらしい。そりゃ目出度いが相手なんかしてる暇はないのである。私は本日、武蔵中原まで行かねばならぬのであった。

 直前まで参加条件を満たしているか不安になるものの、充分に働いているのであった。えへへ。

 目の前を私服のキャプテンが通り過ぎる。…凄い光景である。

 時間近くになりワラワラと人が増えてくる。その中には初動で一緒だった『うちのパパがね』がいた。場違いなくらいに着飾っている。成人式でしか見ないようなホワホワのマフラー?にスリットの入ったドレス…よかった、背広で来といて。

 中に入り、エレベータで待っているとソウマの姿があった。マジで? もう会えないと思っていたのに、目の当たりにして興奮がMaxになる。

 アウェーツアーから約半年、やっとシンペイのトレカにサインをもらえることになるのだが、二コリともせず仏頂面で名前を書く姿は、選手の爪の垢でも煎じて飲みやがれという感じだった。(納会の最後の方には「名刺のかわりだ」などとほざきながら『若い』女性にだけカードを配っていた。近くにオジさんがいたけれど、完璧に無視してるあたりはさすがである。それにしてもツアー時にはプレミアものだという触れ込みであったが…持参してるし。若い女性相手には(頼まれてもいないのに)ニコニコしながらサインしているし…)

育ちのよろしい『うちのパパがね』の子供が、腹が空いたと泣いている。「目の前に食事があるのに、時間まで駄目なんですって。かわいそうにねぇ」と、子供をヨチヨチしている。ウチの子と同じくらいだろうか? ちなみに我が家の子供は間違っても泣くようなことは100%ない、と断言できる。(『うちのパパがね』の奇行は来年、色々とお見かけすることになる)職員をにらみながら「子供なんだから、少しくらい融通をきかせてくれてもいいのに」と、抱っこした子供が自分のマフラーに手をかけた途端に、鬼神のように怒鳴る。「ママのマフラー、汚したりしたらどうするのよぉ」って、相手子供なんだから。しかも自分の…。

 まさか選手に勺をしてもらえるとは思わなかった。いや、返杯をしたいのだが、まだ天皇杯があるのでそれはご遠慮ということだった。…申し訳ない。

 調子に乗ってソウマ選手に背広やYシャツにサインをしてもらう。宝物である。

 抽選会は、よく見かける光景だが社員がシッカリ商品をせしめる。「なんだよ、仕事中なのに」という同僚の声があるが、抽選券を持ってる時点で皆さん、やる気満々なのであろうことに間違いはない。

 色々な選手にサインをしてもらい、スペースがなくなったので色紙の裏にソウマのサインをしてもらうオバさんがいた。「列が出来てる選手だから、もらっとかないといけいのかしら」だと。失礼にもほどがあるでしょ!!

同じようなのが食堂にいるパートのオバちゃん。メインスポンサーのチームでありながら、ガナしか知らないという。俺の尊敬するアイザワが目の前にいるというのに「誰ですか」と声をかけてサインしてもらっている。…そもそも仕事中じゃないのか? 仕事中は、ケジメをつけましょうよ。

 帰りは夢見心地であった。ほとんど何も食っていないが、不思議と空腹ではなかった。気持ちが満ちるというのは、こういうことをいうのだなぁ。(5・10)


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