イツノマニカ時が過ぎ去っていく。 それは毎年この時期になって気づいてしまうね。 十分に期待していた年初めとは裏腹の現実にショックをうけたり・・・。 師走の雨の冷たさに体を震わせて歩いて、もうすでに散ってしまった銀杏を容赦なく打ち付ける一つ一つの粒を恨めしく思うことも。 ホームに入ってくる電車のスピードとそれに比例する風の冷たさに冬を感じてみたり。 またひとつ年を取ったって思う。 切なさはいつまで経っても消えやしない。 春の訪れはまだかい? そっと手を差し伸べるやさしさは? 雲の隙間に見える太陽もどこか寒そうにしていた。
|