雨が降った。桜が散ってしまうようだ。何処に行っても雨は止まないで僕を追いかけた。そして、僕は君を追いかけている。3秒待っても雨は止まずに、傘も刺さずに君を追いかけたんだ。いつか待っていてくれると信じているんだ。『待っていたよ!』と言って笑ってくれればいいんだ。びしょぬれの僕を笑い飛ばしてくれ。晴れ間が見えるまで僕は君を追いかけている。君の声と君の笑顔を追いかけている。何処に行っても雨は止んでくれない。