ねろえび日記
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2003年01月10日(金) |
アタシに「LIVE REA」を語らせるな!(続編)&追記 |
昨日の続き。と言いたいところだけど、日付が変わってしまった、一昨日の続き、ふ〜。
このDVDの流れの中では、「さよならアンジェリーナ」「溺愛ロジック」「GIRASOLE」「街」「花」「僕が言う優しさとか…」までが前半と私は捉えている。実際のライブでも、あいさつもなしに始まり、途中ジャニーズの面々のVTRメッセージが挟み込まれるが、剛自身はほとんど喋ることなく、突っ走る。 表情にも表れている、というより、中折れ帽と濃いサングラスで武装してほとんど表情を見せない前半の固さ、張り詰めた気持ち。DVDを見ていてさえ、こちらも緊張する。 カメラと絶対に目をあわさない(ある意味、アイドルとしてではないこのライブでは当たり前のことかもしれないが) でも、歌はちゃんと聴かせる。 剛を見る時に、時々私が思い浮べる「壊れたお人形」というフレーズが心に去来する。今は壊れているわけではないのに。
え〜と、昨日の日記からイメージして期待していた人には、ごめんね、こんな書き出しで。ふえきのりだってこういうテンションの時があるのよ。この感想文、思ってたより難しい、書くのに四苦八苦していますの(書くって宣言しなきゃよかったよ)続き、ポツポツメモでごめんよ、自分が印象に残ったシーンを挙げています。
「さよならアンジェリーナ」導入部、くわえ煙草で(ギターで両手が塞がっているから当然なのだが)登場。演出だろうと思ってみても、そんなこと関係なくこのおっさんな剛がたまらなくカッコいい、すでに、落ちた。赤、青、そして両方半々も、照明がこんなにきれいだったとは。ギターを弾く指のアップに溜息が出る。 「溺愛ロジック」腰を振っている。左右ではなく前後に振っている。何故か、あぁ、見てはイケナイモノを見てしまったという気持ちになってしまう。目眩というより極々微かな吐き気に襲われるが、それは嫌悪感でもなく、また快感でもない、よくわからない感情。 ←小難しいこと言ってますけど、要するに、ふえきのり腰振りが好きだと言うことです。腰に気を取られているが、小刻みに振る人指し指も捨て難い。 「GIRASOLE」スタンドでも手持ちでもマイクを包み込むように持つ手のアップ。ハムスターの頬袋(もしかして口に何か入れたまま歌ってる、剛さんっ?!)ひょいと帽子を持ち上げる仕草。 「街」手を耳にあてるお馴染みの仕草。ブレスの時に(?)マイクを横によける仕草。歌い終わって、バンドのほうを向いて、お口を「への字」にした、「ん、よし」みたいな。 「花」この曲の前までサングラスで目を隠していた。取ったところで、ショボイ目だ。うつろとも何かに憑かれたとも思える目。手、爪もきれい。間奏のあいだ、バンドの方を向いて、首の後に両手を回してリズムを取るところ、女の子みたい。 「僕が言う優しさとか…」コードを押さえる右手の繊細さ、美しさ。引きのショット、会場がこんなにきれいだったのか。
実際のライブではMCを挟んで、後半。前半とはうって変わったような表情の良さが表われる。 RED PIT VIPERのセッション。カットバックでリハーサルらしき風景も映る。力也くんのギターを借りてつま弾く剛、タンクトップ(キャミソール?)から覗く胸のふくらみと谷間にドキッとする(←オイオイ)出番直前、鏡を覗いてサングラスを装着。メンバーが集まってかけ声、柔らかく微笑む剛。 セッション、オールバック&グラサン、ノースリーブでギターを抱える、あんちゃん風。ラスト、上を向き、わずかに開いた口、好きだ。サングラスを指でくいっと上げた、好きだ。 「Panic Disorder」歌い始め、身体を包み込むような何本もの緑色の光の筋がきれい。ちらっとカメラ目線、やっと。 「百年ノ恋」オールバックの髪が少し乱れてきて、前髪が額に落ちている、こちらのほうが好き。 「歩き出した夏」再びサングラスなし。マイクを抱きかかえるように歌う。間奏のあいだ、後ろを向いてリズムを取る。陶酔のフェイク。
ライブではここでコントが入り、身も心もほぐれ、終盤に向けてさらにノリノリ。 「Luna」「♪片思いワルツ」で、初めて快心のカメラ目線。これを見て心臓を射ぬかれて止まるかと思った。この歌の時の目つきが好き、表情がいい。ラスト近く、シャツをペラペラ、キャー、お臍が見えた。 「あなた」流れる汗。 「心の恋人」出だし、さり気なくカメラ目線。
アンコール全曲、とてもいい目、表情、ここまでやって来れた安堵感と充実感か。 「せつない恋に気づいて」煙草を喫う、こんな若造のこんな仕草にヤられてしまうのかと今さらながら悔しいが、理性抜きにめちゃくちゃ色っぽいと感じてしまう。歌い終わって、小首を傾げるところ、白目がきれいで、こんな顔で見られたら悶絶死確実。自分で小さく拍手、煙草をふかす、最後の表情のチャーミングなこと。これを見て、冥土の土産と思った(大丈夫か、自分) 「MY WISH」またも反則技の煙草あり、またも「せつ恋」と同じ反応。ウインクらしきもの、目を細める仕草。エロエロフェイク。 「Hey!みんな元気かい?」「♪そこで音楽を聴いて」「♪君は」のカメラ目線。ギターフューチャー、縦に抱えて弾く、熱演。ラスト、ピックを投げる、おぉ〜カッコええ〜。 タンクトップの肩の落ち方がエロい、裸よりいやらしい。あ、自分で直しました。
「まだまだ続くよ」がとても可愛い。ライブの小汚い様相から現実?あるいは夢の中?に誘われる。 贅沢にもPV2本も入れてくれている。これについては省略。 「桃」荒太が無理矢理セットしたみたいな髪型のカツラ、キタローも入ってます。これだけでまず笑える。エネルギーの森くんの人妻がとても美人でそそられる。屋上でギターかき鳴らして歌う剛、やはりカッコいい。 「桃」メイキング(DVDマルチチャンネル) 可愛い。肩脱ぎ、タンクトップ、大好物満載。彼の隷書風の毛筆の書き文字が好きだ。ラスト、GAPの紙袋など荷物をいっぱい持って玄関から出て行くボンボンのついたお帽子が似合う可愛い人が、このDVDのオープニングの男と同一人物だとは。
収録されてないと思っていた「全部抱きしめて」が入っていて大喜び。「♪ずぇんぶぅだぁきぃしめぇてぇぇぇ」歌う、笑うこの表情。超高速の歌に入る直前の笑い。ツアースケジュールのテロップが重なり、涙が出そうになる。ラスト近く、身体を揺する。「ん?」の表情。ライブをやり遂げて幸せそうな剛を見る私の幸せ。
DVDのメニューでジャケットのイラストが出てきたので、今まで述べる機会がなかった、ジャケットの女性の顔のイラストについて一言。実は、私は、剛さんのイラストは、それほど好きではない。イイ線いってるとは思うし、中にはいいなと思える絵もあるのだが。そんな中でこのイラストはダントツ好き。これを見てジャン・コクトーが思い浮かんだ。ミック板谷(註)ではないよ、コクトーそのもの(註:コクトーのパクリ、マチスのモノマネとか言われている今の日本のイラストレーター)別に絵が似ているとか、剛さんがジャン・コクトーだとか言ってるのではない。ただ、思い浮かんだ。買い被り過ぎ?ええやんか!、あたしはそう思ったんだし、彼は未来の人間国宝だもの(ははは)
DVDの構成として、MCやコントが全く入っていないのはよかったと思う。確かに私が体験した範囲でも、名古屋での真摯なMC、大阪での可愛さ満載お茶目なMC(長かった)、よかったし、楽しいには違いなかった。MCやコントは彼なりのファンサービスだったのかもしれないし、もしかしたら、過酷なソロライブの中で彼の精神のバランスをとるために必要だったのかもしれない。だが、こんな考えは私の無責任な推測でしかない。剛さん自身がDVDの、構成、編集にどの程度関わっているのかはわからないが、現実DVDに入ってなくて、それはカッコいい構成だと私は感心したのだ。 大阪でのストリートライブの映像が、入っていないのは惜しいと言えば惜しいが、そこまで望んでは罰があたるような気がする。彼の屈託のない楽しそうな様子は、真夏の夜の夢だったと、微かな記憶の断片、イメージだけを自分の胸にしまっておこう。
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今、10日の昼間。また追記です。 大レンブラント展(於:京都国立博物館)に行ってきました。実は、これを心置きなく見たかったから、真夜中に「LIVE ROSSO E AZZURRO」の感想文を書き殴ってアップしたのじゃ、ごめんね。 久しぶりの博物館、中庭に入っただけで、感無量、懐かしい。仕事で足しげく訪れてたからね。自分は美術専門書(画集や写真集ね)の編集の仕事に従事しておりました(←何キャラ?) ツライこともイヤなことも山ほどあったし、こんな会社やめてやる〜と何度思ったことか、でも、編集の仕事は好きだった、自分にあっていたと思う。 昔は、堂本といえば、トーゼン、堂本印象だったのよ、ふぅ〜(遠い目) 当時身についたことが、現在KinKiの絵を描いたり、ウェブサイトを作って運営していくのに、とっても役に立ってるんだな、これがまた。
それで、レンブラント、よ。あ〜も〜感激。 大好きなモリムラ(=森村泰昌)がらみで期待していた作品(「ニコラース・テュルプ博士の解剖学講議」)は展示されてなかったんだけど、特に1点、涙が出そうなほど惹かれた絵がありました。レンブラントが彼の息子を描いたもの。 で、思ったんだけど、レンブラントも「LIVE ROSSO E AZZURRO」も、涙が出そう(心中は号泣)なんだけど、落涙しなかった。何故だ? 「ガッコの先生」みたいな、下世話でありがちなストーリー展開で(←こら!)ボロボロ泣くヤツが。ふえきのりの感性はこっちに同調しているってことか、下世話!それとも、脳の中の感じる部分がまた異なるのかもしれない、よくわからんが。
その後、ジャニショへ(またかよ!)かねてよりの予定は変更で、心斎橋ではなく嵐山に行った。今の季節の嵐山はいいよ〜、ちょっとWINTER KILLな感じ。降ってるのは雪ではなく時雨でしたが。川に冬の鳥が7、8種、きれい、釣りをしているおっちゃんたちも(釣りというだけで)愛しく思える。Jフレの写真とうちわを購入。 本屋に寄って、「WO」もたった2ページなのに、うれしいことが書いてあるからお買い上げ。 結局、KinKiで締めくくった外出であった。
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