ねろえび日記
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同じ監督(ニーム・ブロムカンプ)の「第9地区」がおもしろかったので、観に行った(「エリジウム」は見逃した) おもしろかった。 南アが舞台の泥くさい近未来SF。 人間との係わりの中で成長していくAIのチャッピー、子ども時代の様子はそれほどカワイイとは思わなかったけど、創造者ディオンを凌ぐほど成長した(頭脳も心も)ところはぐっと来た。 ディオンは自分の作ったモノを試したい一心で、結果残酷なことをしたのだなあ。意識=生命だとしたら、5日しか生きられない生命を作り出すなんて。 チャッピーとディオンの二人が助かった結末にほっとし、さらにもう一人ヨーランディも助かったのもよかったけど、彼女の造形まで元通りなのは上手いこと行き過ぎな気もした。どうしてあれが作れたのか。 あと、機械の身体で生き長らえたディオンはどういうふうに生きて行くのかなあと考えてしまった。
ニンジャとヨーランディ、登場早々これはタダモノではない(特にヨーランディがステキ)と思ってたら、エンディングのクレジットで役名と名前が同じ、やはりタダモノではないよね、正体が知りたくてパンフレットを買いました。ミュージシャンだったのね、ダイ・アントワード。 彼らのアジトの壁の落書きや衣装、音楽、オシャレだった。 ニンジャがはいていた「テンション」とデカデカと書かれたパンツはシリアスなシーンなのに、ちょっと微妙な気分になってしまったけど。これは自分が日本語が母国語だからしょーがない。 短パン野郎(ヒュー・ジャックマン)が憎たらしかった。無駄にマッチョなくせして、戦うのは遠隔操作というところも気に食わない。身体張れや。
意識とは、生とは、AIと人間の違いとか、いろいろ考えさせられる深い映画だった。充分エンターテインメントとして成立もしつつ。
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