ねろえび日記
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2015年07月04日(土) |
NEWシネマ歌舞伎 コクーン歌舞伎 三人吉三 |
とても楽しみにしていたのだが、映画館に行く日の朝、朝刊を読んでいたらたまたま串田和美のインタビューが載っていて、3時間半の舞台を2時間15分の映像に編集したことを知ってしまう。う〜ん、テンション下がるやんけ。
とはいえ、おもしろかった。 まあ、端折ったなというのはわかったし、物足りない感じもぬぐえなかったけどね。 和尚吉三、お嬢吉三、お坊吉三はそれぞれ中村勘九郎、中村七之助、尾上松也。 七之助がぞくぞくするほどステキだった。そこにいるだけで見た目だけで説得力がある。
まず話がよくできている。庚申丸(刀)と百両が人から人へぐるぐると廻る。そして因果も廻る。因果応報。 七五調の台詞が心地よい。 ビジュアル的にも美しい。赤い打敷を背景にしたお嬢とお坊とか、ラストの紙の雪どっさーっ!!とか。 映像ならではの趣向として、舞台袖から撮ったという主役級以外の庶民の人々の生業が伝わるような映画的なカットが挟み込まれていた。うん、工夫。あと、スローモーションとかストップモーションとかはあんまり要らん派です。
興奮覚めやらぬまま帰宅して即2007年版のDVDを引っぱり出して、見た(9.4GBのディスク、ケース壊したった) 配役は、中村勘三郎、中村福助、中村橋之助。 勘太郎(当時)は優男十三郎、七之助は可憐なおとせで出ている。 これはこれでおもしろかった。今見てもおもしろい。カットしてないし、犬くん(本物)出てて可愛いし。お嬢の福助が見た目キツかったなあという思い出。いや、芝居していると全然オッケー(そこはさすが)だったんだが。それにつけてもいま七之助を観られる幸せを噛み締める。
ところで、キャッチコピーの「シアトリカルムービー」って造語、なんか恥ずかしい。フツーにシネマ歌舞伎、もしくはNEWシネマ歌舞伎だけでいいやん。ゲキ×シネに対抗したいんか。
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