ねろえび日記
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2015年11月01日(日) 吸血セラピー

京都ヒストリカ国際映画祭での上映です。
パンフレットを見て、おもしろそうなので行ってきた。
500年の夫婦生活に耐えられない! 悩めるヴァンパイアのブラックコメディ、とある。オーストリアとスイスの共同制作、キャスト・スタッフとも誰も知らないけど。

いやあ、おもしろかったわあ。よく出来た映画。
台詞はドイツ語で、画面の下に英語の字幕、右端に日本語の字幕が出る。音声も聞きたいし、英語も気になるけど日本語を見ないとわからないし、もちろん映像も見なくちゃで忙しかった。

舞台は1932年のウィーン、フロイト博士のもとにカウンセリングにやってきた吸血鬼の伯爵とその妻、フロイト博士のもとで働く画家とその彼女、伯爵の召使いも加わって、あーだこーだの騒ぎが起こる。ちりばめられた“吸血鬼あるある”に声を上げて笑った。

鏡に姿が映らない、つまり自分の顔が見られないことのストレス、そーゆーのがあるのかあ、と。吸血鬼になったことないからわからんかった。アタシ綺麗?綺麗?としつこい妻と「自分の顔を忘れたのか」と言い放つ伯爵。
鏡に映らない、写真にも映らない、ということは肖像画も描けないという展開。ほほう。

モノの数を数えずにはいられないという特徴(レインマンみたい)は知らなかったけれど、上手く使ってたなあ。

美術も良かった。夜空に浮かぶ満月と飛行船の図が美しかった。

上映後にトークショーがあり、オーストリアから来日した制作担当者の人の話を聞けた。映画の中で使った肖像画がイマイチとかぶっちゃけるし(確かにそうだけども)

もっかい観たいかも。


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