ねろえび日記
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2015年11月07日(土) 琳派りんぱリンパ

文化の日、京都非公開文化財特別公開(秋の特別公開)で信行寺に行ってきました。若冲の花卉図天井画、初にしておそらく最後の公開。友だちが誘ってくれた。自分だけなら、人が多そうだしぃ……と行かなかったと思う。現場で実見しておけてよかった。室内薄暗いし木地だし傷みもあるし(板が割れていた。今回の公開で割れた図もあるとのこと)ものすごく色鮮やかなモノではないのだけど、花のフォルムはいかにも若冲でおもしろかった。



そのあと京近美に。
琳派イメージ展
う〜ん。京都の美術シーンがリンパリンパリンパッパと浮かれている中、近美もなんかやらなしゃーないと思い、ほぼ手持ち(館蔵品)で構成したやけくそ企画、かどーかは知らんけど。
全体としてはなんだかまとまりのない説得力のない展覧会だった。「なんでコレが?」とか「コレ琳派っぽいのか?」とかツッコミどころ満載。川久保玲と山本耀司の“やっちまったなあ”なドレスに涙。あと、下手くそがちょいちょい混じってた。

それでも、単純に好きな作品が観られて良かったところもあった。川端龍子の「新樹の曲」とか下村観山の「木の間の秋」とか。


いや、そんなことよりも。
コレクション・ギャラリーの「上野リチのテキスタイル・デザイン〜ウィーン工房から京都へ」だ。すばらしかった。可愛くてお洒落。ミナ ペルホネンみたいな感じかな。もうね、観ている間中「カワイイー」と「オシャレ〜」しか口から出て来なかったからね、バカみたいだけど。

あと、ドミニク・ゴンザレス=フォルステルのインスタレーションもちょっとおもしろかった。「無題(映画について)」という作品。カーペットが敷いてあって、その上に本が並べてある。自由に読んでいいけど、なるべく(なるべくなのか)元の位置に戻してね、と。靴(知的な感じの)が一足カーペットの上がり口に置いてあった。



それから細見美術館にて乾山の後期。
麦藁手の猪口が色合いといい形といい絶妙、愛らしかった。



6日はフライデーナイト開館で、京博へ。
まずはその前に「琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」(美術館「えき」)に。
雪佳は最近よく目にしているような気がする。うむ。
山本太郎は相変わらず下手くそだった。なんだか不安な気持ちにさせられる画力の乏しさ。特にパロディ的な作品を描くには致命的ともいえると思うの。
でも、まぁアイデアがおもしろい(のもある)し愛敬があるから憎めない。
新作の「マリオ&ルイージ図屏風」は意外とサマになっていた。なんやろな〜、画力と題材(のレベル)が一致したみたいな。うん、源氏物語とか釈迦涅槃図に手を出して悲惨なことになっているのに比べて、そう感じたよ。
あと、風船の屏風は、天女は小さいし風船はたぶん簡単だから、変なところがなくてなかなか楽しい絵になっていた。
これからも精進してください(上目線)


琳派 京(みやこ)を彩る
風神雷神が三つ揃う(宗達・光琳・抱一ね)10/27〜11/8、金曜日だと夜間開館だしちょっとは混雑がマシかと思い、行ってみた。結構混んでた(日中よりはマシかもしれんが)
お目当ての作品だけを重点的に観る作戦で。
ふーさんらいさん勢揃い、蔦の細道(階段の上からも観た)、八橋蒔絵螺鈿硯箱、其一の夏秋渓流図、だいたいこれだけ観られたからほぼ満足。
「びじゅチューン!」の歌が頭に流れてました。♪ふーじんらいじんでーとでっどらいぶっ、♪ぶらっけんごーるど、ぶらっけんごーるど(八橋)



八木明 陶展
大鉢が綺麗だった。中を覗き込むとカラなのに何かいるみたいな。うっすらと渦巻文様、濃い青が点々、何より青白磁の色合いが美しい。




学校へ行こう
おもしろかったー!
しゅ〜へ〜が「(録画を)消すの〜? なんか笑いたい気分の時のために取っておこ」と言うので削除できないでいます。



サイレーン
溜めていた録画を見た。けっこうおもしろい。菜々緒さま、すげー。


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