くりくり♪

2007年04月15日(日) ふくらし粉。

”(略)...多くの人の心にいちばん響くのは、誠実さだっていうことだよ。
作った人が本当に信じていること、本当の気持ち、そこから出てきた曲は、
人の心を打つだけじゃなくて、10年、20年経ってもしっかり生き残る。
(略)...(自分のバンド)について望むのは、4人の、とてつもなく正直な
メンバーが集まってできたバンドだ、ということが、みんなにちゃんと伝わる
こと、それだけだよ。長続きしないものを作って自己満足に浸っていられる程
人生は長くないからね。”

先日某音楽誌のこのインタビュー記事(上記)を読んで、音なんか聴いたこと
ないのに、きっといい音を出すバンドなんじゃないかなと思って気になってた
NORTHERN ROOMというバンドの音源をやっと手に入れた。これがもう大当たり!
素晴らしく素敵で誠実な音に溢れててほんとうにむちゃくちゃ良いのだ〜!
ジャケもお気に入りmatthewのCDの雰囲気に近い感じ。いやーハマってます♪
こういうことをちゃんと想って作って、それをちゃんと実現していくバンドには
ちゃんと出会えていくようにできてるんだなーと思って私はヒジョーに嬉しい。
あとは、クサくても何でも真面目に真摯に向かうバンドが長く続いてくれる
ことを願うばかりでございます。何よりそれが一番難しいことなのかもですが。
早く来日して欲しいな。来日したらぜひぜひぜひに行くー。

さて。またしても土曜日は行きたいライブが重なりまくっててイヂメっぽい
感じだけど、私は恒例の高田馬場天窓へKONTA氏のアコースティックライブに
行ってきた。vol.3で、今回はゲストなしでKONTA満喫。やっぱむちゃくちゃ
かっくいいっすー!個人的にライブ前にサプライズラッキー出来事があって
ドキドキ。幸先いいじゃないのー♪前回のライブでと〜ってもかっこよかった
「しゃらくせぇ」から始まってテンション上がるー。それにしてもKONTA氏の
ステージでの空気感は、他のアーティストとは明らかに違う。真摯というか、
歌に込める気迫というか、そういう張り詰めたいい意味での緊張感が途切れる
ことが全くない。そして、同じことをなぞるということが見事にないのだ。
歌うことに対する誠実な姿勢そのものなんじゃないか、それが観客に対しての
誠意として自分に伝わってくる。そこにとても歌いたい人が居、それをとても
聴きたい人が居るという、この実に清廉潔白単純明快な空間に私はものすごく
満ち足りた気持ちになった。特に本編最後の2曲、「ジュジュ」と「キリエ」
には参った。KONTA氏の叫び&想いにぐっと掴まれ、私の感情の袋をチクチク。
アンコールの締め方もとても気持ちよくて、今宵も大満足〜☆来月も楽しみ♪

そうそう映画も観たのだった。韓国ホンサンス監督の「映画館の恋」。構成が
面白いのと役者がイイねー。イギウとキムサンギョンがものすごく良かった。

あと読了本。またまた今邑彩『鋏の記憶』サイコメトリー話。これも面白!
「猫の恩返し」はかなりぐっときた。どれもすごく良かったり、切なかったり。
そして、初読み作家さん辻村深月『ぼくのメジャースプーン』が凄かった。
学校でうさぎを殺される事件があって、心を壊してしまう友達のふみちゃんを
救いたいと思う不思議な力を持つ「ぼく」と、同じ力を持つ秋山先生とが、
うさぎを殺した犯人の罪について話していく過程がほんとうに凄い。部屋で
読みながら号泣しちまった。ぼくもふみちゃんも秋山先生もお母さんも皆が
ほんとうに思いやりに溢れてるんだもん。小学生のぼくが一生懸命にいろんな
気持ちを思い巡らせていることを考えるとくぅーーっと心臓を鷲掴みにされる
感じ。人は本当のところは自分の為にしか泣けないのかもしれないというのも
いつもどこかで思っていることでもある。泣くことだけじゃなくていろんな
ことに対して想うことに対して。でもそこに絶望したくない、みたいなこと。

もう4月も半分終わってしまったのかーいつのまに。春はいまいち苦手だな。

本日の聴きまくり:NORTHERN ROOM『LAST EMBRACE』


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