HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

どこまでも澄んだ静けさを求めて - 2005年09月06日(火)

9/4渋谷nestでのライヴ、観に来て下さったみなさま、
どうもありがとうございました。

めずらしく、演奏前から良い精神状態でいられたので、そのままの流れで、しっかりとしたライヴができました。今回はぼくの中で、いつも以上にはっきりと、あるひとつのイメージをしっかりと思い描き、演奏をしました。

ライヴの曲間にも、ぎこちなく(笑)、お話しましたが、
「こころの奥にある、どこまでも澄んだ静けさを求めて」
というイメージ。

当然のことながら、このことを表現するために、
静かな曲を演奏するということでは、もちろん、ありません。

たとえ、騒がしい街中でも、ぎゅうぎゅうの満員電車でも、こころの奥にある澄んだ静けさを求めることができると思います。
そして、逆に、しーんと静まる図書館にいても、鳥の鳴き声だけがきれいに響く朝の静けさの中にいても、川のせせらぎと鈴虫の鳴き声だけの夜の道を歩いていても、etc、、、そういった場所にいるからといって、必ずしも、こころの奥にある澄んだ静けさに出会えるわけではありません。

自分のこころが騒がしいことを、なにかのせいにすることはできない。
そして、こころの奥の静けさを、だれかに与えてもらうこともできない。
(たとえ、なにかがきっかけでも、最終的には自分が決めている)

「こころの奥にある、どこまでも澄んだ静けさ」は、
ぼくたち人間が、人として、より良く生きていくために、
とても大切な存在なのだと思うのです。

ぼく自身、この大切な存在を意識できる時もあれば、できない時もあります。
きっと、できないでいる時の方が、圧倒的に多いように思います。
それでも、その大切なものを求めようとする、もがきながらも求めようとする、
その過程の中で、ぼくは、音楽を生み出していきたい。
そう思うのです。







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