独白「文字式」

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2002年05月02日(木) メガネメガネ(リーディング話7)

長らく続けてきたリーディング話。
最後に、リーディングを通じて、自分の詩について
考えたことを整理しておく。

まあ、一言で言えば、
「自分の詩はリーディングには向いていないなあ」
ということである。

その向いてない理由としては、
読みにくい、とか、耳障りがよくない、という
音的な問題ではなく、
ひとえに、詩に自分の熱、を乗せにくい性質の詩、
だからなのであり、
それは、詩、に対するスタンスの問題なのである

リーディングに向く詩、というのは、
自分の心の叫び、うねり、を
表現しようと志した詩、なのだと思う。
そういった詩は音読をしていて
感情の高ぶりが素直に表現しやすいであろう。

一方、私の詩は、
「こういう見方をしたらどうだろう」といった
提案、提示を志して書いた詩が多い。
見る、に力点が置かれているから、
感情の高ぶりを声に乗せにくく、
リーディングとしての迫力に欠けるのである。

あえて例えれば、
私の詩はメガネ、みたいなもんなのであり、
メガネに熱はこめにくいのである。
(とはいえ、愉快な、そして、密かに熱い
メガネも取り揃えているので、ぜひHPにも
お立ち寄りいただきたい。)

以上、長きにわたって、リーディング話を続けてきた。
私にとって、リーディングは、
初めてWEBの外で行う活動であったのだが、
実は5月5日、大阪にて
またまたWEBの外へと飛び出そうと思う。

明日からの日記は、その話になります。


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