独白「文字式」
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2002年05月01日(水) |
不安定なおじぎ(リーディング話6) |
初めて参加したポエトリーリーディング、 人のステージを見るだけでも、結構満足、満足なのだが (その感想については、前日の日記をご参照いただきたい) 当然、私の番も回ってくるのである。
当日のステージでは、「架空の街 K市」と称して、以下の5つの詩を読んだ。 1. 市民だよりから、2.壱円婦人像、3.8Fポエム売り場 4.ハンペン工場の歌、5.日曜日の情景 で、詩と詩の間に、台詞をはさんだのである。
台詞、といっても、 「今日、僕らは買い物に出かけた。君は、地下の食料品売り場に行ったけど、 僕は一人、8Fのポエム売り場に行ったんだ。」(2と3の間の台詞) てな感じで、次に読む詩の導入を、演劇風に行ったのだが 「ハンペン工場の歌」の詩の前では、 工場のおっちゃん口調で台詞をしゃべったりと、 妙に工夫(見せ場作り)もしてみたりしたのだ。
さて、名前を呼ばれてステージへ。 おもむろにふかぶかと頭を上げるが、 頭を上げたとき、マイクにこん、と頭をぶつける。 「なんてうっかりの星の元に生まれたんだろう」と思いながら マイクを握り締め、どかっとステージの上の椅子に座りこむ。 朗読スタート。
気持ち良い。 これがなかなか気持ち良い。
その気持ち良さの大部分が、 私がマイク好き、ということに由来するのであるが、 お客さんに、自分の詩を(それは、自分のイイタイコト、でもある)を 手渡そうとする、そのアグレッシブさが、楽しいのである。
実に良い1日であった。 まあ、台詞の見せ場でカミカミだったり、 ハンペン工場の歌(詩の最後をラララララでしめている) のラ部分をアドリブで本当に歌ってみたら、 音程が不安定過ぎた、という問題点もあったが ご海容いただきたい。
明日は、自分の詩そのものを リーディングの視点から振りかえって 長きにわたって書いたリーディング話を終わりにする。
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