ハラグロ日誌
書人*ちる

   

  




雪虫
2001年12月08日(土)
雪虫って知っていますか?
10月の終わりから11月、雪が降る前に飛んでいる小さな羽虫の事なのですが。。。
たまたま函館のお寿司屋さんで「雪虫」の話題になった時の事。千葉育ちの隊長が見た事も聞いた事もない、と言う。なので、北海道限定の虫なのかなー、と思ってネットで調べてみたらそうでもないらしい。
有名な井上靖の小説「しろばんば」というのがあるけど、「しろばんば」とは雪虫の伊豆地方の方言なんだそうだ。京都では「白子屋のお駒はん」と呼ぶらしい。白く静かに飛ぶ虫を美しい女性の姿に例えたものだという。
こんな情緒ある呼称を色々持つ雪虫であるが、実際の所はそういう種類の虫がいるのではなく、アブラムシをはじめとした数種類のムシが越冬するために夏の植物から冬の植物へと引っ越しする際に、身体に膜のようなものを付けたまま移動する。その膜が綿毛のようにホワホワしているため北海道では「雪虫」と総じて、人々が呼ぶようになったみたい。
東京や千葉でも飛んでいるのかもしれないけど、雑踏に飛んでいても私たちが気づいていないだけなのかもしれない。
でも、なんとなくこの虫が雪を運んで来るような気がする、そんな情感ある風景が北海道に似合っていて、いいのかな。









設計*しゑ(繊細恋愛詩)
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