ハラグロ日誌
書人*ちる

   

  




ねこえと密会?
2002年04月03日(水)
うちの周りは住宅街なので、夜はしん、としている。今日みたいに夜も11時過ぎると皆さん寝静まっていらっしゃるので、結構道も暗い。ちょうど「この角を曲がるとうち」という細い道が街灯もなく、うっそうと木が茂ったお屋敷の前の通りで、怖さ倍増!いつも怖いので、ここを通る時はわざと鍵をチャリチャリいわせながら通る。
たった数十メートルの道をどきどきしながら歩くと、目の前で突然ガサガサッ!と動くものが・・・。不思議と、何も見えないのに「あ、ねこえだ・・・」と分かったから不思議。「ねこえ?」そうっと小さい声で呼びかけると向こうも安心したのか、しゃがれた声で「にゃあ」と返してくれた。
慌てて家に帰ってから、裏の雨戸を開けてやると、ちゃんと前足をそろえて「お帰りなさい」といわんばかりのお出迎え。猫は夜行性だというけれど、実際ねこえがどこに行っているかは謎だ。「家猫になってほしい」というのが本音だけれど、本人(本猫)は断固として家に閉じ込められるのを好まない。半のらが一番快適だといわんばかりに朝から夕方まで家にいるが、夜になると、すぅっと姿を消してしまう。
いつもは開けない夜中の雨戸。ねこえも目を金色にぴかぴか光らせながら興奮している様子。こっそりミルクをついであげて、ちょっといつもより上等な「かにかま」と「きりいか」をあげると、そうっと近付いてきて、ひとしきり私に甘えてから、ごはんに取りかかった。
まるで夜中に甘いものを食べるように、ちょっとした後ろめたさを感じながらも「隊長にはナイショだよ・・・」とこっそりねこえが満足そうに御馳走をたいらげるのを見ていたら、すごく幸せな気持ちになってしまう。
こんなふうにペットであれ、人であれ、何かに依存するのがずっと怖かった。でも、今は依存を楽しんでいる。私も少し、まるくなったのかもしれない。









設計*しゑ(繊細恋愛詩)
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