ハラグロ日誌
書人*ちる

   

  




喪服を脱ぐ
2002年04月11日(木)
ふと、何も考えずにテレビをつけたらNHKで、YOSHIKIが出てた。フジのワイドショーかな?とはじめ思って消そうとしたら、思わず話に引き込まれてしまった。
その番組は、何か挫折なり苦境を経験した芸能人や文化人のインタビューが主な内容なのだけど、そんな事はどうでもよくて、YOSHIKIの話が痛々しくて「もう、いいよ。もう充分だよ。」っていうキモチになってしまって・・・。私はXのファンでもないし、YOSHIKIのファンでもないけれど、ついそんなキモチになった。
よく青山に出かけると、亡くなったHIDEと同じ恰好をして、歩いている女の子を見るけれど(表参道にHIDEのショップがあります)、いつもそれを見る度に喪服を連想してしまう。YOSHIKIも「母親のような存在であり、弟のような存在」というHIDEの死というものが、乗り越えるのに、時間が助けにならなかったと切々と語っていたのが印象的で、悲しい話だった。
最後まで番組を見ていたら、今YOSHIKIは喪服を脱ごうとしているのだな、という事だけが分かって、いたたまれない気持ちが多少救われた感じ。Xの解散、親友の死、そういう失うものから産まれるマイナスのエネルギーはすごい。飲み込まれたら抜けだせない。そのエネルギーが産み出した音楽は、まだ未発表だという。いつか、それを聴いてみたい。









設計*しゑ(繊細恋愛詩)
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