ハラグロ日誌
書人*ちる

   

  




クロ、第2の人生(猫生?)
2002年10月02日(水)
とっても子煩悩だった、こねこえ達のパパ「クロ」が姿を見せなくなって数カ月が経つ。
猫の世界は雄猫にとっては、とても厳しいものだと聞くので、縄張り争いに敗れ、別の場所に行かなくてはならなくなったのか、事故に遭ってしまったのかもしれないと思っていた。
何せ、1匹狼(猫だけど。)でいつもケンカ傷の耐えないクロだったから、そうなっていても不思議はないし・・・。だんだんとこねこえで、唯一クロの血が濃いらしいお人好し(猫だけど。)の「クウ」が生後半年経った今、本当にクロにそっくりになってきた。見るたびに思い出すのだ。

ところが、ねこえの不妊手術の件で、あれこれとアドバイスをくださったご近所のWさんのお宅にお邪魔した時。
なんと、クロに再会した!!
Wさんは猫が本当に好きて、個人で町内の猫の保護や不妊手術をボランティアで行っている方だ。この方のおかげで、ここらへんの猫たちは、あまり疎まれず幸せそうに暮らせているのだと、本当に思う。
クロは、ここのお宅の気性の荒いワンちゃんとどうやらケンカ?したのか、ある日片目を怪我して倒れていたのだという。
犬相手に勝てる訳がないのに、立ち向かってしまうというのも、とてもクロらしい。逃げればいいのに、闘ってしまったのかもしれない・・・。
発見したWさんがすぐさま保護・手術して、命に別状はなかったが、片目の眼球は摘出となった。片目のクロは、危ないのであまり遠くに行かないように、Wさんが大切に大切に育ててくださっている。
少し丸くなって、毛がフサフサツヤツヤして、他のいっぱいの猫たちと仲良く暮らしていた。去勢手術のせいか、抱いても大人しくて別人(別猫)のようだったけれど、とても幸せそうで涙が出た。

のら猫の雄として、ボス争いをしながら、のしあがっていくのが、きっと今までのクロにとっての「幸せ」だっただろう。
第2の人生(猫生)、はクロにとって・・・何か縁があったのだろう、 180度異なる人生(猫生)となった。今は「マル」という新しい名前で呼ばれ、愛される猫となった。
「マル」と呼んだら、のそりと振り返った片目の黒猫。やっぱり、もうクロではない穏やかな顔をしていた。私を見ても、ねこえの事も子猫の事も思い出さないように見えた。(わからないけど、たぶん。)
マル、幸せにね。また会いに来るね・・・。









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