2002年3月、初めてステージを見た。
翌月、モデルとしてのTV出演を依頼した。
そこから私達のすべてが始まった。
いや、正確にはもっとずっと前、まだ幼い君が体育館でボールを追っていた時から。
初めての恋に傷ついていた頃、靭帯を傷めて松葉杖をついていた時、突然坊主頭にした時・・・・・
いやんなっちゃうくらい全部覚えてるよ。
初めて連れて行った夏の野外イベントで、何かを確信した君が言った。
「僕が今何を考えてるかわかる?」
きっと必死に涙をこらえていたのだろう、顔を上げたまま遠くを見ていたね。
道に迷っていた幼い少年は年月と共に大人になり、自分で道を創れるようになった。
そして今、合流地点まで君は歩いてきた。
合流地点にくる途中には、濁流の川もあっただろう、足場のない崖を上れず途方にくれた事もあっただろう。
傷を負い、泥だらけになりながらも笑顔を絶やさなかった君は少しだけ頼もしく見えたよ。
「ゆるぎない確信」と「必然の存在」が私達の心の支えだった。
さて、そろそろすべてのドアを開けようか。
ドアの向こうには、君達を待つ人々の無邪気な笑顔と愛があふれているでしょう。
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