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雲に飲み込まれそうな高い空に、秋を思った。 ちっぽけな悩みなどとって足らないというように、広く雄大だった。
よく行くサイトの若い彼が、例えば自分におきた不幸な出来事を、簡単に笑い飛ばしていられる人になりたいと言っていたっけ。その真意には、悲しみを感じない冷たい人だと思われるのが喜びとでも言いたいような意図を含ませる。私もきっと二十歳の頃には思うことが沢山あった。もう忘れてしまった数々。
置きざりにしてきたものは、気付けば沢山になってしまった。それでも次から欲しいものが増えていく、窒息しそうな今がある。人はどこまで貪欲になれるのだろう。人はどこまで欲に真摯にいられるのだろう。
妥協することは簡単だった。諦めてしまえば全ては終わる。そんなことで壊れてしまうなら、全部壊れてしまえばいい。柔な心なんて。壊れて無くなればまたきっと生えてくる。
本当は、強がりを言う心中はズキズキと音をたてて痛みを訴えている。水を敷き詰めた器にあるように、ほんのわずかな振動で、こぼれだす時を待っているよう。
不安定な心持ちは良いとは思わないけれど、痛い時は痛いと、悲しい時は悲しいと、辛い時は辛いと言えることは、生きていられる恩恵だ。
心のままを偽らないでいる。沢山を失った代償に私が得てきたものだった。それを見失ってしまったら、今まで何を失ってきたのかわからない。貫いていって、傷つけたものたちへの私自身の報いでもあるというのに。
揺るがないはずの信念を簡単に放棄できるなら、悩むべきではない。妥協した先にある迎合など破綻して当たり前だった。
取り付かれる寂しさもやるせなさも切なさも、信じる気持ちがきっと救う日があるだろう。邪心は必ず抜け落ちる時がくる。
ちっぽけな悩みと笑い飛ばさなかったおごりと過信。
もしも、嬉しい時に嬉しいと、楽しい時に楽しいと、喜びに喜んでいると欲もなく語れていられれば、矛盾な悩みに陥ったりせずにすむのだろう。
夕焼けが私を諭していく。明日を力強く生きていたい。
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