度々旅
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祖父の誕生日。88歳で、米寿のお祝い。本人は、だいぶぼけてきてしまっているので、「今日何の日?」と尋ねては教えるということを繰り返しても、すぐ忘れてしまっていたが。。それでも、やはり、嬉しい。
私は、おじいちゃん子だ。私が実家へ帰るのも、おじいちゃんがいるからというかんじ。母の話によれば、私が小さな頃、ベビーカーでおじいちゃんが私を散歩させるのだが、私はすぐにベビーカーに立ち上がり、大変だったとのこと。小学校1年生の時交通事故にあった私。足の骨を折り、松葉杖で遠足に参加した私を、心配して自転車で追ってきて、先生に注意されても、追い続けたおじいちゃん。
母に怒られると、私は祖父に言いつけたりもした。私が一番怒られてショックな相手もおじいちゃん。
今では、その頃の元気さはだいぶ失われてしまったが、それでも、いてくれることは嬉しい。しかし、この年齢になっても、いまだ曾孫を持てないでいることに、少し申し訳ないかんじもする。テレビのCMで、赤ちゃんがうつる時の祖父の笑顔を見るたびに、ああ、曾孫を見せたいなぁなどと思ってしまう。まぁ、当分無理そうだけれど。。。
でも、それまで、生きていて欲しいなぁ。ここ10年、祖父は長生きして良かったというようなことはなく、寧ろ、悲しいことばかりだった。
そんなことを、ずっと思っている。毎年、家族で、今年の夏が最後かもと言いながら、過ごしている。 きっと来年も、そう言えることを、願いつつ。おじいちゃん、お誕生日おめでとう。
というわけで、この日に間に合うために、旅から帰ってきました。そのうち、記録をUPしたら、笑ってやってください。
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