度々旅
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春だ。あたしは、春がいつも嫌でウツウツとしてしまうのだけれど、昨年の引き続き今年も大丈夫なようだ。この間まで住んでいたところは、そこかしこに桜があって、ああそろそろだなぁ、来週だなぁなんて思っていたのだけれど、この辺は桜を見に行こうと思わなければないのかも。 春が嫌だった私は、大学の桜に助けられていた気がする。大学内の桜の広場で1人ボケーっと座って、青い空と桜を眺めてた。時々山も見えて、いろんなことが小さく思えて、ぽかぽかした春の陽気の中、あまりにも気持ちが良くて、私って生きているだなぁーなんて心の底から満たされる感があった。 そういう感覚って何かのきっかけでふとした時に生まれてくる。案外そういうものに支えられて生きて、歩いているのかもしれない。 去年は、京都で桜を楽しみ、就職試験の会場で桜を楽しみ。その前は、 ちょうど春に嫌なことが重なって、学校の桜を1人で見て支えられ。その前は、バイト先のおじさま達と近くの会社の庭までお昼休みに出かけていって、お弁当食べながらお花見。そういや、この時って座るためのシートなんてないから、木の根本にある石に座って、全員木を囲んで外側向くしかなくて、変なお花見だなんて笑った。 不思議なもので、桜と一緒の記憶は鮮明だ。
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