スカビオサ。
いつか消える私から私へ。
私が恐れながら愛していた全ての色へ。
嘘と私を込めて。

2002年09月21日(土) 待ち焦がれた6時。

何度「諦めた」と言ったんだろう。
彼のことを。

でも。
私は待っていた。
入り口ばかりを見て。
彼の影を探していた。
6時に近づくにつれて高鳴る胸も。
もう自分じゃ紛らわせられないくらい。
自転車の音がするたび腕を止めて。
足音に神経を集中させて。


だって私は彼を嫌いじゃない。
優しい声音も。
その存在も。

紛らわせるなんてこと。


こんな私に出来ない。





だけどやっぱり。
認められやしない。

















それはそうと。
その彼の高校の文化祭がもうすぐあるらしく。
明日は予行練習だって。
彼のクラスは劇をする。
その劇はシンデレラ。
彼の役。
シンデレラの姉。
メイクして。
女物の服きて。
足も肩も腕も出して。

わあステキ。


「王子様役よりは似合うんじゃない?」

「オイ。まあ確かにそうやけど。」











可愛い恋愛をするつもりはないけど。
耐えられないくらいの大きな愛なら欲しい。



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遠莉。 [MAIL]

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