Yにはよく相談にくる子がいる。 たいていはしんどいだとか、鬱だとか。
そのたびにあたしはどうしようもなくイライラする。
りさはあたしに何もいわない。
と、ずっと前にYに言われた。
だって、色んな子の話を聞いてるのに あたしの話なんて聞かせてられない。
それに 誰かに感情を伝えるという行為が、 あたしにはとてつもなく恐ろしいことに思えるんだ。
無表情で座っている。 あたしは会話に入らない。 入れないのかもしれない。 だけどその時、あたしは自分であたしの居場所を消すんだ。
腕を切ることで他人が必要じゃなくなる。 苦しみだとかゆーものは よくわからないんだ。
大丈夫? と聞かれて、 否定なんてできるわけないやろう。
別に命に関わるものじゃないんだよ。 腕を切る力があるんだよ、生きるために、時間を消費するために。
あたしがバカで元気で根暗で 何も深いことを考えずに苦しみなんてない。
そーゆー周りの認識は、当たってるんだろう。
だって現実なんて。 みなければいーだけだ。
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