縁石に座って膝をかかえる。 呟く。 誰か。 助けて。
それから笑うん。 ばかだなぁって。
友達を羨んでばかりだ。 自分のことを、ちゃんと見つめていると思いきや あたしは何も見ようとしてない。
あの子はいいなぁ、愛されて。 求められて。 誰かの一番になれて。 誰かの記憶になれて。 かわいくて。 きれいで。 頭がよくて。 料理できて。 優しくて。
そんな、意味のないことをね。
あたしは、 友達がいて、 恵まれた教育環境にいて、 やりたいことができて 毎日ご飯が食べれて 静かにすごすことができる。
こんなにすばらしいことも下らないと 達成なんてできるはずのない理想ばかりを目で追っていた。
現実とゆーのがこれで 全ては過ぎ去っていて 音楽に満たされていて ここにいることが、生きるということなんだって。
頭では分かってるのに。 頭では分かっているし だからそのための選択もしてきた。
それなのに、どうして。 ここじゃない何かに縋ってるんだろう。
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