| 2009年02月23日(月) | 
シャレもしゃべれん、シャレコーベや | 
  
623日目。どっちでも進める でも決め手がない
 
 
  FQおもしろくてたまんない週間です。当時キャッキャと読んでた気がしたんだけども、今読むとこれ…異世界でまったりパーティ生活と剣と魔法のきらめき★彡とかいうレベルの話じゃねーぞ。めっちゃ怖いよこの冒険(((;゚Д゚)) 相当エグイ話の連続なのに、視点と語り手があのパステルなものだから珍道中的にフィルタかかって見えるだけだったのかも…しかしだからこそ面白い。 十代前半のみぎりには主人公のパステルに感情移入してほぼ同じ主観的テンションで読んでいけたけども、今はその主人公含めて客観的に場を把握できるので、キャラの行動や心情がそれぞれに読めるという別の楽しみ方が出来ていいですね。つまり文字の部分だけじゃなくてそれ以外の余白を読むというか。ああこの余白の部分こそ良い意味でラノベがラノベたる所以なのかなと思ったり。(しかし一人称ってそう考えると本気で難しいすね) 逆にこれってよく考えてみると想像力と妄想力の差別化の修練でもあるような気がしてきた。一人称の主人公以外のキャラの台詞や仕草で「きっと彼はこの時間にこういうことをしてきたんだろう」と想像して後の結果に合致することと、「きっと彼はこの時間にこういうことをして…たらいいなあv」と妄想して後の結果を解釈するのととは違うような気がしませんか。そうですかしませんか。つかこの書き方じゃ同じに見えるな!
  でもほんとFQ、さらりと大事なこと書いてるんですよね。ブラックドラゴンとTRPGする3巻なんて「本当にバランスのとれたシナリオを書くのは難しい。でもDMがどんなにいいシナリオを書いてもプレイヤーが命かけてなきゃつまんねー」とか、ゲームがゲームである理由をすっぱり言い得てる。「ゲーム」って本当はお互いに命を賭けてやるからこそ楽しいものであって、どちらかが受身で享受しつづけてまでやって楽しいもんじゃないんだよね。どちらの立場に関しても、色々むっちゃ考えさせられますね。
  
 
 
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