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| 2002年09月10日(火) | 昔、昔 |
昔のひとの事。
幾つかのアクシデントによって、私はあの人と女の人のやりとりを見てしまった。
あの人が昔抱いた女の人たちの事。
嫌。
嫌。
嫌。
私の知らないあなた。私と会う前のあなた。私ではない人に向ける優しさ。
見たくなかった。
見たくなかったけど、
見たのは、私。
知りたかった、知りたかったの。だって、知らなければどんどん悪い方向に想像が膨らんでしまう。作り上げた妄想で窒息してしまう。せめて知りたかった。傷を負っても知りたかった。だってあなた、隠すんだもの。隠すから、果てない痛みを想像して怯えてた。耐え切れない痛みを想像してそれに恐怖するよりは、知って、終わらせたい。もう、一人でも眠れるようになりたい。
過去は消えない、積み重なっていく。
そんな残酷な事、言わないで。
私は消すのに。
あなたの為なら、あなたが望むなら、あなたが言うのなら、記憶の中から幾らでも消せるのに。
