外が曇ってしまったので窓をしめた。私は光にあたりたい。昔は、いつか光がさすことを信じて背を向けていた。けれど今は窓を閉じてしまった。窓を開けたら、晴れかもしれない。でも曇りかも雨かも、夜かもしれない。そんな窓は恐くて開けられない。閉めたままの窓から光が入ることなどない。けれどわたしは窓を閉じてしまった。だから光が入ることはないと、知っている。それだけの話だ。救済を信じてた絶望と、そうでない物のちがい。