薔薇園コアラの秘密日記

2002年12月19日(木) お姑さんの心境

 ただいま、深夜。
荷造りがてらに衣類の整理していたら、こんな時間になってしまった。
 
 同じくクリスマスを休暇先で過ごす知人に、次男の正装服一式のお下がりをあげるために準備もしておいた。ヨーロッパのリゾート地では、クリスマスディナーに全員フォーマルにおしゃれしてくる。幼い子供の果てまで。
 その知人の息子は、うちの次男より2才年下だから、サイズはちょうどいいくらいのはず。

 人にあげるのに、皺のままだと失礼なような気がして、小さなブラウスにアイロンがけをした。そして、テーブルの上で、その子にそれを着させたときの感じを想像して深夜に一人で楽しんでいた。
 暖かいところにいくから、蝶ネクタイにベストで十分かな? あの子が着てもきっとかわいいだろうな。 今度の入学式用にブレザーも一緒にあげようかなぁ。 ズボンは次男の丈のままでいいかな? などと我が子のように・・・いや我が子ではないな、そう、甥か孫のように、想いをめぐらせていた。
 え? じゃぁ、私はおばさんか、おばあさんってこと? うんうん、小さな子への親愛の情を持って想うという点においてはそんな感じだったよ。

 他にもいろいろあげるため、はりきってTシャツなんかも一枚一枚アイロンがけなんかしはじめた。他には、パジャマのボタンがひとつなくなっていた。このまま渡すと彼女のやんわり困った顔が瞼に浮かぶようなので、別の服から付け替えて、すぐに使えるようにしておいた。

 多分、お姑さんやおばさんの心境ってこんな感じなんだろうな、とふと思った。普段、自分のためにこんなことするのは億劫だけど、嫁や孫のためなら妙に張り切っちゃうの。そもそも人のためにやるのは案外楽しいものだけどね。

 なーんか、これって娘を育てたことのないお姑さんの心境だよ、本当に・・・。母性を振りかざして、何でもいいからあれこれかまいたくってしょうがないの、嫁の立場からするとおせっかいかもしれないけどね。

 私なんか、絶対に予備軍だと思う。でもそれは、まだまだ先の話だけどさ。
 
 
 
 


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祐子 [MAIL]

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