2003年02月11日(火) |
音楽鑑賞会 ギタートリオ |
今日、日本人学校で音楽鑑賞会があった。 今回の演奏者は、ギタートリオ・アルヒェ。ワルシャワショパンアカデミーの卒業生で、プロとしてポーランド国内外で活躍中だそうだ。
アルゼンチンタンゴをはじめ、ピアノ曲をアレンジしたものや、オリジナルの曲など、8曲。 子どもたちは、ちんと澄まして最前列に座り、最後まで熱心に聴き入っていた。音楽の授業で奥住先生に事前に手ほどきをしてもらった曲もあり、ピアノとギターではどのように違って聞こえるか、おのおのがやわらかな耳で聴き分けていた。
夕食時に、子どもたちと音楽鑑賞会について話し合った。 それぞれ印象に残った曲を口ずさんだり話したりした。 私が一番気に入ったのは、「カリンバ」という指ではじく特殊な楽器を使った、アフリカのリズム曲。 このトリオのマルチンさん作曲のオリジナル曲だそうだ。 カリンバは、昔、霊を呼んで死者とお話をするときに使われたという。 あのままずっと聴き続けていたならば、なるほどあの脳の髄に訴えるように響く独特な音階と音色は、本当に別の次元とトランスできるような気がした。
「ね、死んだ人とお話できるとしたら、誰とお話してみたい?」 と、子どもたちに聞いてみると、二人は声をそろえて、 「エフィニー!」 と、すかさず答えた。 エフィニーとは、ドイツに住んでいたときに飼っていたシマネコのこと。 ちょうど二年前、こちらに引っ越す直前、ネコの不治の病で死んでしまったのだ。 子どもたちがあまりにもかわいげのあることを言うので、思わずまぶたに涙が浮かんでしまった。
コロンパロンポロンコロンパロン・・・・・・。 本当にカリンバが霊を呼ぶ道具だったらいいのにね。
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