2003年02月14日(金) |
バレンタインデー商戦 ポーランド編 |
今日は、バレンタインデー。 ワルシャワでは今年は去年よりも、バレンタインデーに向けて店頭のディスプレーや広告が華やかであった。どこもかしこも赤いハート。
ポーランドは敬虔なカトリックの国であるから、2月14日は聖バレンタインにちなんで、「愛の日」として国民に浸透しているようだ。ポーランドに限らずヨーロッパでは、愛する人へささやかなプレゼントを交換する。チョコレートとは限らず、心を添えたささやかなプレゼントを。 もとから、クリスマスや名前の日にプレゼントを交換する習慣のある国民なので、どんな些細なものでも、「プレゼントをする」という行為に喜びを覚えるのだろう。いたるところで、ポーランド人がプレゼントを買っている姿を目にした。 今年は私も家族の男衆三人にプレゼントを用意している。去年は特別何もしなかったから、今年はバレンタインデー商戦にまんまと煽り煽られたのだろうな、きっと。 ボーズたちには、ハートの形のケースに入ったフェレロのロッチャーにキーホルダーのマスコットをつけて。パパには子どもと同じチョコに、カマンベールチーズとボルドーのメドックを添えて。 (金曜の晩だから、私がワインを飲みたかっただけだったりして・・・。) ちょっとがんばってセロファンとリボンでラッピングした。見栄えのいいプレゼントになった。 後でみんなが帰ってきて、渡すときが楽しみ。
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それから、今日ガレリアモコトフでみかけた、バレンタインデー用のディスプレー。さりげなく人目を引いたので、ちょっとだけ紹介。
Jackpott & Springfieldのショーウィンドーで、向かい合った二組のアベックがチュッチュチュッチュチュッチュキスをしている。 欧州人のカップルは人目をはばからずに、どこででもキスをするから、最初に見たとき、お店のスタッフがこっそりパートナーとキスしているのかと思った。 でもそこを通るたびに、いつもキスをしている。女性が赤で男性が白のユニフォームを着ているから、きっと本当の若者をアルバイトで使って、マネキンの変わりに、「愛の日」を生で演出させているらしい。 私もわざとらしく何度も往復して、ご苦労なアルバイトたちのキスを何回ともなく観察した。下世話なおばさんだねー。 マネキン用の台の上に、抱き合うようにして座り、女性は男の肩に腕をまわし、男性は女性の腰を引き付ける。唇を重ねるからあごをつんと突き出し、頭を反らす。その姿勢をずっとキープする。 うーむ、どうみてもこの体勢、疲れるぞ。陶酔したように目をつぶっているけど、本当は内心しんどいんじゃないの? それにしても、何分間のアルバイトなんだろ? 相手は本自分の当のパートナーなのだろうか? 恥ずかしくないんだろうか? オカシナ気分にならないのだろうか? 老婆心ながらもいろいろ案じてしまった。 企画するほうもするほうだけど、アルバイトでお金のためとはいえ、普通ここまでするか? 普通。 モラルとか、節操とかここで持ち出したら長くなるから割愛するけど、ま、なんというか、おばさん的な視点で一言言わせてもらうとしたら、あれは斬新なアイデアだとは思ったけど、愛のディスプレーは生演技でなくてもよかったんじゃないかなぁ・・・。
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