薔薇園コアラの秘密日記

2007年05月04日(金) 爆音騒音ノイローゼ?

 人といるときはいつも元気に、いつもどおりにこやかにしているんだけど、家で私独りきりでいるときは、意外にも「びびりんぼう」で、ちょっとした爆音にはっとしたり、どきっとしたり、窓辺にたって心配そうに外の様子を眺めたり。

 これは、先日のタミル過激派による爆弾投下攻撃の後、音に対して過剰反応しているのかもしれないけど、それ以前からここは何もかもがうるさい。

 車のクラクションの音、聞きなれない鳥たちの鳴き声、拡声器で大音響で流れるお経、わけわかんない物売りの声。常にどこかからかやかましくもろもろの音や声が聞こえてくるので、窓辺にたって下界の様子をうかがう習慣が初めからついている。

 ほかにも、荒れ狂った豪雨の雨音、圧迫感を伴う雷鳴。時折、爆竹、先日は爆弾投下音、高射砲射撃音。釈迦の生誕日の祝日の晩には、夜明けまで大音量でイベントの大騒音。なんなんだよ、いったい、この町。うるさいよ。。。

 ひたすら神経がまいる。

 更に、先日の攻撃の後で、私が後になって一番混乱したのは、爆弾投下の地響きが、ただの雷もしくは打ち上げ花火で、高射砲射撃の連続音が、ロケット花火にちがいないと呑気に思っていたこと。

 一夜明けてみたら、そんな悠長なことをいってられる場合じゃなったとわかって、背筋に冷たいものが流れ、自分の呑気さを怖ろしく後悔した。

 自分の聴覚からだけの情報で、それが安全な音なのか危険な音なのか、自分ではとっさに判断しきれないからか、今となってはありとあらゆる轟音に恐怖心をあおられる。

 たとえば別の例だけど。
 今、雨季が始まったので、一日に何度も雷を伴ったスコールがやってくる。スコールなんて表現はあっさりしているけど、実際には、熱帯アジアの集中豪雨は、文字通り「バケツをひっくり返した」ような状態なので、家の中にいても、窓の外の視界はゼロ。異様な圧迫感を感じる。

 そんな中で建物の外側から脅しをかけられるかのように雷鳴が鳴り響く。初めて体験するから恐怖心をかきたてられるのかもしれないけど、視界の利かないところで、マンションに雷が落ちる音を高層階で直接聞くのほど恐ろしいものはない。

 単純に雷鳴の轟音に対する恐怖心もあるけど、マンションに雷が落ちれば、停電になるし、いとも簡単にエレベーターが止まってしまう。実際に、ほんの一瞬、四角い箱の中に閉じ込められたこともあった。(うちのメイドはかなり長い間、暗闇の中に閉じ込められて、恐怖の冷や汗で全身ずぶぬれになっていた。)子供たちも、自由気ままにいろんな家に遊びに行っているけど、当然、毎回エレベーターを使っている。心配でしょうがない。

 雷が落ちようが落ちまいが、破壊的な轟音や上空に閃光が走るだけで、神経が警戒モードになり、異常に緊張している私がいる。

 そんなこんなで、近くで天地を裂き割る雷鳴も、遠くで轟く地響き的轟音も爆弾投下音も。爆発光なのか稲妻なのかわからない閃光も。ただの爆竹なのか、散弾銃なのかわからない破裂音も、今は何もかもに過剰に反応して身が縮む思いがする。

 一つ一つの聞きなれない音に神経を研ぎ澄まして、子供たちの身を案じ、遠距離通勤の夫の帰宅を待ちわび、自分の異常な神経の細やかさを案じ、今日も外出を控え静かに一日を過ごしている。 

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 今、スコールがあがった。

 リビングの窓の正面は、見渡す限り南国の緑がいっぱい。近景の目印には、日本人学校と日系有名リース会社とマクドナルド。

 遠景には、コロンボ市北西部が面するインド洋の水平線。

 その中間よりやや手前には。
 先日タミル反政府軍が爆弾投下を試みた石油精製所が見える。
 あらためてみるとかなり大きい施設のようだ。

 ここに爆弾が命中、引火したていら、それこそどうなっていただろう。
 直線距離で、このマンションからはそんなに離れていないはず。

 でも人はみんな、何事もなかったように暮らしている。
 いや、実際には何事もなかったんだけど。

 


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祐子 [MAIL]

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