 |
 |
■■■
■■
■ コイビトゴッコ。(ざわめきの中で。)
+++
ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
+++
はしゃぐアタシを階段の踊り場へ。 はしゃぐアタシに眼で問いかけるアイツ。 はしゃぐアタシははしゃげなくなる。 ああ。逃げられない。
そこはゲームセンター。 プリクラをとるフロア。 そしてその階段。 エレベータやエスカレータもあるから、 階段は比較的、人道りはすくない。
階段の壁に追い詰められて。 アタシは覚悟をきめる。
逃げられない。 そろそろ、逃げられないぞ。
へたへたと、座り込む。 あわせてアイツも座り込む。
『・・・・・・』
覚悟をきめたつもりでも いざとなったら切り出せない。
『なんだよ。ゆってみろよ。』
ぶっきらぼう気味に。 でも、やさしく。 アイツはアタシに問いかけた。
『大丈夫。って、ゆって?』
深呼吸をいっこしてから、 はしゃいでかくしてた本題をやっとさらけだした。
『・・・だーいじょーぶかぁ?』
なんで?とか、何があった?とかではなく、 それを聞く前に答えてくれた。 しかし間違ってるw
『ちがう!!(切)w 推量形じゃなくて、断定系で・・・・』
ああ、そうか、悪い悪い。
そうゆってアイツは言葉を口にした。
『大丈夫。』
>>『。。。。もう一回。』
『大丈夫だ。』
>>『・・・・・もっと。』
『・・・・・大丈夫だ。大丈夫。』
やっと。 やっともらえた自分以外からの言葉。 欲しかったもの。 崩れそうなココロを、支えるために、 自分勝手に要求したもの。
肩が震えた。 何度もねだった。
数歩歩いた先はフロア。 そこから人がちらちらのぞいてるのも、わかっていた。
少ないとはいへ、人がとおったりするたび、 階段にすわりこんで。 並んですわりこんで。 オトコがオンナの頭にてをおいて、 やさしくなでながら、 オンナは肩を震わせ、うつむいている。
そんな光景は、 詮索はしなくても、 何事もないかのようには通りすぎれない光景で。 何か上のほうや下のほうで、 視線をかんじたり、 なにかこそこそいわれてるのを感じつつも、 でも、 そんなことを気にする余裕はなくて。 そんなことを気にするアイツでもなくて。
フロアと少し距離はあっても、壁もない。 人の込み合うゲーセンのざわめきが ガラス越しのことのような音にしか、 きこえなかった。
なかない。なかない。 なきそうだけれど。
ないてはいけない。 涙はいけない。
欲しいものを手に入れたのに。 せつなさがあふれてきて仕方がなかった。
>>続く・・・・・・
2003年06月10日(火)
|
|
 |