きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 おねーちゃんは心配


本日の担当:銀吟

先週、自宅でGakuが怪我をした。
その場で相当出血したため、家の中は騒然としたらしい。
幸い今は別段何ともないが、弟の流血を直視したRinは
固まってしまって声を出せなかったそうだ。

泊まり勤務を終え、明け番だったボクはその日、
動揺していたユキリンに変わってRinを幼稚園に
迎えに行った。先生がボクの姿を見るなり、
「Gakuちゃん、大丈夫ですか?」
と声をかけてくれた。
「多分大丈夫だと思いますよ。まだ会っていないんで
 細かいことはわからないんですが…」
と答えたボクに先生は
「そうですか。実はRinちゃんが『Gakuちゃんが
 怪我して、血がバーっと出て大変なの』とずーっと
 心配していたものですから…」
後で聞けば、その日のRinは会う人、会う人、皆に
自分の弟の一大事を知らせまわっていたらしい。

「ママが迎えにくると思ったら、パパだったよ」
「うん、ママはGakuと一緒にいるから」
「Gakuちゃん大丈夫?」
「大丈夫だってママが言ってた。パパもまだGakuに
 会っていないんだ」
「大丈夫なんだ。もう〜、心配しちゃったよ〜」
よほどRinには衝撃だったようだ。
でもそれだけ君は弟のこと、大好きなんだね。

2004年07月13日(火)
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