きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 親がしてあげられることは日々減っていく

本日の担当:SHY

 蕁麻疹 → リンゴ病 → とびひ と、連続して災難に見舞われているSizだが、本人はいたって元気で「心配かけてごめんね〜」と、まるで自分のことではないかのように言う。
 私が自分の病弱だった幼少時代を理由に、どれだけの心配をしているか彼女は知る由もない。親子の関係と言うのは、きっとそういうものなのだとこの歳になって始めて理解する。



 kinaにSizが尋ねたらしい。
 「れんあい、ってなあに?」



 紙を四角く小さく切って、きらきら光るシールを貼ったもの。
 Siz曰く「クレジットカード」だそうだ。
 ああ、あのホログラム...。



 「わたしのしごとは〜、パパとママをまもること」
 彼女は言う。
 「パパがおじいちゃんになったら、ごはんつくってあげるからね」



 そんなこんなで、彼女は日々確実に1人のきちんとした人間に向かって階段を登りつつある。
 彼女はパン屋さんになるのが夢で、そのためにはカリスマ・ポケモン・トレーナーになるのをあきらめなければならないと考えているようだ。
 だが、パン屋になるために何を学ばなければならないかまだわからない彼女は、日々ポケモンの世界に夢中になっている。

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2005年06月16日(木)
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