きみはボクらの宝物
小悪魔研究所



 どこでも近くでいいね

本日の担当:SHY

 Sizは軽井沢が大好き。
 万平ホテルでのティー・タイム、別荘地の小径の散策、独特の風の匂いを感じ、行き過ぎる速い流れの雲を目で追う...というようなことが、ディズニーランドと天秤にかけて真剣に悩んでしまうぐらい、大好き。
 はっきり言って、生意気である。
 軽井沢へ散歩にでも行こうか、と約束したのが水曜日頃だったろうか。
 「じゃあ、今度の土曜日に」ということで、その場の話は終わったのだが、土曜日の朝にSizはぱちりと目を覚まし「そだ、今日は万平ホテル行くんだった」と。
 今回はそれらの楽しみに加え、旧三笠ホテルでタイムスリップしてみたり、聖パウロ教会で厳かな気分になってみたり、あるいは雲場池をぐるりとまわって花や木漏れ日を楽しんだりしたようだが、果たして彼女の心には何が残っただろうか。
 いつものようにケーキだったり、ジェラートだったりするかもしれないが、それはそれ...だろう。



 帰り道はさすがに疲れたのか、松井田妙義ICを過ぎたあたりで最後列に陣取った彼女は眠りに落ちた。
 その様子をミラーで見ながら、私は順調に車を走らせる。
 土曜日の午後早い時間だから、混雑とは無縁だ。
 藤岡JCTで関越自動車道と合流、車は鶴ヶ島IC付近までやってきた。
 ミラーの中のSizがぴくりと痙攣した。
 「どうした?」

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 はあ、そうですか。

2005年06月18日(土)
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