 |
 |
■■■
■■
■ ちいさな自尊心
「あのな、一つ言っておくけどな、お前は馬鹿なんだぞ。 頭いいわけじゃないんだぞ?」
わかってるもん。自分で自分のこと頭いいなんて思ってないもん。
何の冗談も混じってないその父の言葉に、 壮絶な悔しさと共にそう心の中で呟いた小学生のあのころ。 引き裂かれた小さな自尊心。
言われなくても判ってる! だがかたくなな抵抗感が私を包む。
お前は何か勘違いしてるだろと言う父に、 自分の存在すらも否定されたような気持ちだった。 ちいさな私は、様々な注意の言葉と存在否定の言葉との区別がつかなかった。 どんな些細なマイナスの言葉も、あの人の言葉は私の中で存在否定の言葉に変換されてしまっていた。 いったい私は何処で、そんな余計な気持ちを知ってしまったんだか。
そのうち私は私の基準を私のみにあてるように心がけるようになった。 其処に居るのは私しか居ないのに、あえて客観的に見ようとしている私はおかしなことをしているかしら? それとも甘えていると人に呆れられるかしら。 自分だけは自分を否定しないから、と自分に抱かれてる自分がいて、それを見てるもう一人の自分はナンセンスな事をと毒づいているが、その三人を見ている更にもう一人の自分はそのままで、といった目でほっとしたような顔をしている。
2005年05月16日(月)
|
|
 |